EVニュース(2023年5月1日~15日) をInside EVから興味深いトピックスを取り上げてまとめています。EV ニュースでは、EV関連に特化した報道のなかで、 特に興味深い情報に的を絞ってお伝えします。
ぜひ参考にしてください。
目次
今回の注目ニュースの見出し
ノルウェーの会社がフロリダ州の高速道路1マイルを充電帯に変えるために1,360万ドルを受け取った。
出典:Inside EVs
このニュースを報じたジャンマルコ・ゴリ氏は次のように述べています。
電磁誘導充電は間もなく米国に上陸する可能性がある。最近、ある企業は、1マイル(約1.6km)の高速道路を動的充電ステーションに変えるために1,360万ドルの資金調達を発表した。
電磁誘導充電は、すでに世界中で行われているものの数少ない新しい実験です。イタリアでは、A35高速道路近辺のエリアが電磁誘導充電の実験場所として建設されました。
この高速道路は次のように機能します。
まず第一に、この最初の導入実験は EV関連の実験にもかかわらず、今回はEV化が進んでいるカリフォルニアではなくフロリダになります。この実験のために選ばれた道路区間は、オーランド近郊の典型的なアメリカの高速道路で、新しい州道である516号線です。
実験を行う企業は、ノルウェーのEV分野の大手企業であるENRXで、道路の下に受電プレートを設備しあらゆるEV車にも最大200KWのワイヤレス充電ができるというものになります。この実験は既にEU諸国では行われているものの、米国では初めての試みであり新技術です。
実験の目標は、さまざまなタイプのバッテリー(まだ正式に導入されていないものを含む)と互換性があることと、地面からの距離が異なる場合や、動的および静的にも動作できることです。ENRX の CEO、ビョルン・エルダー・ピーターセン氏は次のように述べています。
「走行中に充電できるようになれば、航続距離の不安や充電のために頻繁に停止することは過去のものになります。誘導技術における当社の比類のない専門知識により、高速走行中でも 200kW の充電を実現できます。なお、今回このテクノロジーを提供することは他社では実現不可能です。」
この電磁誘導充電技術は、EV業界にとって将来性のあるテクノロジーとなりそうです。
テスラ モデルYは、登録ランキングのトップに躍り出るも、姉妹モデル3 は犠牲なった: フル電気自動車のトップ 10
出典:Inside EVs
このニュースを伝えたリッカルド・シリアコ氏は次のように述べています。
2月のチャンピオンから3月、そして第1四半期全体の女王まで。テスラ モデルYは、過去1か月および年初からの累計の両方において、ヨーロッパで最も売れているEV車として優位性を誇ります。このことは、ロンドンに拠点を置く四輪車市場を専門とする分析会社Jatoによって明らかにされました。
報告されたデータによると、2023年第1四半期のEV車の登録台数は43万700台で、これは2022年の同時期と比較して33%の増加です。そして、イーロン・マスク氏のEV SUVがバッテリーと関連車両の急増を牽引していることが分かります。
しかし、モデル3は崩れています。
71,683人のドライバーの心を掴んだテスラ モデルYは、実際に173%の急増を記録しており、これに匹敵するのはボルボXC40のみですが、納車台数は13,786台で6位です。
特別なケースとして、2022年の第1四半期に発売されたばかりのルノー メガーヌがベスト10入りしています。ただし、表彰台にはモデル3 (19,621台、-40%) とフォルクスワーゲン ID.3 (17,316台、+105%) が不動の位置を堅持しているのです。
出典:Inside EVs
テスラ モデルYが71,683台(+173%)と大幅に伸びたものの、モデル3は大幅に落ち込んでいます。Jatoのグローバルアナリスト、フェリペ・ムニョス氏も「SUVの人気を考えると、モデルYの需要がセダンに比べて増加しているのはおそらく驚くべきことではない」とし、次のように付け加えました。
「生産量の増加とサプライチェーンの問題の減少により、テスラは最終的に望ましいペースで車両を顧客に提供できるようになっている。モデルYは、おそらく、今年末にはヨーロッパで最も売れている製品のトップ5に入るでしょう」
※台数は納車ベース
プジョー e-2008のスタイリングが変更され、156馬力、54kWhのバッテリーを搭載、航続距離406kmでこの夏に登場します。フロントエンドとヘッドライトの新しいスタイル
出典:Inside EVs
このニュースを伝えたファビオ・ジェメッリ氏は次のように述べています。
プジョー2008は大幅なスタイル変更でリニューアルされ、今夏発売される予定です。それに伴い、パワーと航続距離も向上した電動SUVのプジョー e-2008もアップデートされます。
2022年のモデル販売の17.4%を占めた新型プジョー e-2008は、3本の爪を持つウインカーと新しいライオンのロゴが目立つ再設計されたフロントエンブレムによりすぐに認識できるでしょう。しかし、最も重要な技術革新の部分はボンネットとボディワークの下に隠れています。
プジョー e-2008 のモデルチェンジには、15%ブーストされた新しい電気モーターが搭載されています。前モデルは136馬力(100 kW)でしたが、最新モデルは156馬力(115kW)を発揮します。
出典:Inside EVs
バッテリー容量も50kWhから54kWhに増加しました。これは航続距離の増加につながり、WLTP承認サイクルでは345kmから406kmに増加します。交流車載充電器は単相7.4kWですが、オプションで3相11kWも利用可能です。直流充電は100kWに対応します。推定充電時間は以下のとおりです。
充電タイプ | 充電時間 |
3.2kWでの家庭用充電 | 11時間10分 |
Ricarica(ウォールボックスに7.4kWを供給) | 4時間40分 |
100kWで直流急速充電 | 30分 |
出典:Inside EVs
プジョー2008とEVバージョンのe-2008は、3つ爪のような発光LEDが特長で、GTバージョンでは3つの爪のようなヘッドライトに統一されています。テールライトのシグネチャーも、3つの光の爪のテーマでデザインされ、二重に重ねられたライトで構成されています。
出典:Inside EVs
標準で10インチのタッチスクリーンが装備されています (前モデルは7インチ)。AllureとGTではHDが搭載されており、新しいデザインのデジタルインジケーターが付属しています。
また、シートのファブリック張り(GT ではオプションのアルカンターラ)、ステアリングホイール中央のバッジ、高解像度パーキングカメラも新しくなりました。ダッシュボードには USB-Cソケットが2つあり、後部座席にはUSB-CとUSB-Aが1つずつ、さらにスマートフォン用の15ワットのワイヤレス充電器(Allure に搭載)があります。
出典:Inside EVs
MyPeugeotアプリの新機能として、Peugeot Easy-Charge 製品を通じて、充電用のコネクタ、Wallボックス、Smart Wallボックス、および Free2Move eSolutionsの充電サービスを利用することができます。バッテリーは8年間または160,000kmが保証されており、ワークショップを訪問するたびに容量証明書が添付されます。
出典:Inside EVs
スマートフォン用のMyPeugeotアプリケーションを使用すると、メンテナンス操作を記憶し、事前に設定したルートを車のナビゲーターに送信し、走行中の充電停止場所を事前に予測することができます。その場合、再充電のためにバッテリーを予熱するオプションが常に機能します。
Launch Edition の最初の車両がコペンハーゲン工場から出荷され始めています。そして今、生産をスピードアップする必要があります。
出典:Inside EVs
この記事を投稿したフランチェスコ・バロンティーニ氏は次のとおり報じています。
フィスカーは、オーシャンEV SUVの最初の製品を納入しました。それはデンマークのコペンハーゲンの生産工場内で直接起こったのです。これは米国ブランド初のEV車で、創業者ヘンリック・フィスカー氏の前の自動車スタートアップ企業が2013年に破産した後、2016年に生まれ変わったのでした。
諦めたくなかったフィスカーは、活気づいているEV車業界の波に乗って市場に戻ることを決意し、ゼロエミッション車のみで構成された製品群を提供することに決めました。
新しいファミリーの最初の代表であるフィスカー オーシャンは、2022年のロサンゼルス オートショーで一般公開されましたが、高い評価を得て、昨年11月に生産が開始された時点で、すでに63,000台以上の注文を確保していました。
出典:Inside EVs
この車はマグナ・シュタイヤー社によって製造されており、早ければ2023年には生産台数4万2,400台に達する可能性があると同社は説明しています。現在、最初の1台がついに工場から出荷されました。これは「Fisker Ocean One Launch Edition」という限定版であり、早期購入者向けにのみ製造されています。
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Fisker Ocean One Launch Editionは、5,000台限定で価格は約65,000ユーロで販売されます。ダブルEVモーター、前輪駆動、航続距離は700km (正確には707) を超えます。
最初の 5,000台は9月までに納車されます。同月には、フィスカーオーシャンのエクストリームバージョンも発売されます。これにフィスカーオーシャン ウルトラとフィスカーオーシャンスポーツ バインディングバージョンが続き、発売価格は約45,000ユーロと35,000ユーロです。
欧州に続き、米国でも発売される予定ですが、これに関する正確な情報はまだ提供されていません。
以上、2023年5月1日から15日までのEV関連ニュースで気になるニュースをお伝えしました。
アメリカは、州によってEV化には温度差があるものの、電磁誘導充電に取り組みなど、益々EV化の流れが加速している印象です。比較先行している欧州では、大手プジョーが2030年よりEV車のみを販売し、ガソリン車の製造販売から撤退すると宣言したため、今回はプジョー e-2008を取り上げました。
そのなかで、お気づきの方もおられるかもしれませんが、新型プジョー e-2008のインフォテイメントは、画面サイズは勿論、OTG USB機能が追加され、スマホを接続できるなど、最新のEV車のインフォテイメントはあとづけ屋のハイテックナビそっくりになってきました。
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