突然ですが、あなたはアメリカといえば何を思い浮かべますか?
車好きであればマッスルカー、ホットロッド、ピックアップトラックなどでしょうか。
ピックアップトラックといえば、40年連続販売トップのFシリーズが有名ですね。
最近では、累計4000万台目の生産が開始されたとYahooニュースでも話題になっていました。
中でもF-150の人気はすごく、2022年の春にはEV車のF-150ライトニングの販売も控えており、常に変化を続けてきたからこその人気なのだといえるでしょう。
当社でも、もちろんFシリーズをはじめとしたフォード車各種のハイテックナビの取り扱いがございます。
F-150に関しては、年式、グレード、オプションなどによって配線が全然違うため非常に複雑です。
ご購入を検討されている方は、購入前のご連絡を確実にいただきたく思っておりますのでお手数ですがよろしくお願い致します。
※他社購入のもので、エアコンやシートエアコンが動かないといった不具合が多発しております
この記事では、なぜフォード車のカーナビ交換が難しいのかをカーナビ交換の方法を交えながら解説させていただきます。
フォード車にはSyncといったシステムを使ったカーナビが搭載されることが多いです。
Syncについて詳しくはこちらの記事を参考にしていただきたいのですが、Syncではナビゲーション以外でもエアコンやシートエアコンなどの様々なものを制御しているため、配線も複雑で通常のカーナビ交換のように簡単ではありません。
さらにSyncには4世代まであり、車両の年式にもよって搭載されているバージョンが違うので、購入するものを間違えると
などの不具合が起きやすい車種です。
当社では購入前のVINコードの確認や、出荷前の動作確認などを徹底しているのでこのようなことは起きませんが、他社で購入されたナビが動かないといったご相談を受けることが増えてきたので、悲しい思いをするお客様が少しでも減るように日々情報を発信させていただいております。
テスラナビについては多少の加工はありますが、カットをすることは非常に少ない商品です。
はじめに、内装剥がしの工具を用意します。マイナスドライバーなどでも内張りを剥がすことはできますが、内装に傷をつけないためにも内張り剥がし専用の工具を用意したほうが安全です。
事前に下のボルトを2箇所剥がした後に内装剥がしの工具でクリアランスを確保して下さい。
強く差し込むと傷になる可能性がありますので、十分に気をつけて下さい。
これはF150に限ったことではありませんが、内張り剥がしを使うコツとしては一度に力を入れるのではなく、少しずつ徐々に力を入れていくようなイメージです。軽い力で繰り返し内張りを剥がしていくようにすると、内装を傷つけたり固定部を破損したりする危険性も低くなります。
隠しネジが2箇所上にあるので注意をする。黒のナビがついているものと内装が「共締め」されています。
注:ナビのパーツと内装パーツが一緒に「共締め」されており、特殊な固定方法になっています。
左右二箇所にボルトがありますので、十分に確認をして下さい。
ナビの固定パーツが外れたと思って勢いよく引っ張ってしまうと破損する危険性もあります。
この部分も慎重に作業を進めましょう。
フェイスパネルは爪でかかっているだけなので慎重に取り外しをする。
注:内装剥がしを使い取り外しをすること
西:ネジやボルトが外れていたとしても、フェイスパネルは以外と強く固定されているケースも多いため、最後まで油断せず内装剥がしを使って取り外しの作業を進めたほうが安全です。
純正のナビの取り外しを行う、この際にステーなどは流用をする可能性があるので捨てないようにしましょう。
そのまま取付をするテスラスタイルの商品もありますが、若干の加工が必要な場合があります。
取り外しは爪で引っかかっている為に後ろから押すと取り外しが楽です
注:スイッチ類の多くは爪で引っかかっているだけなので、フェイスパネルの後ろから押し出すようにすると取り外しが楽です。細かいパーツなので、車内に落として細かな隙間に入り込まないように注意しましょう。
注:メーターを取る際は、必ずマスキングテープを使うことをおすすめします。不安定かつ狭い場所での作業になるため、取り外し作業の最中にハンドルや内装に傷がつく可能性もあるためです。
GPS系の配線を確認し、メーターの裏などから取り回しをします。
GPSアンテナそのものはメーター内に貼り付けをしておくと良いでしょう。
基本的に取付けの際は、とりはずししなくていいものは原則、元にすぐに戻す必要があります。※紛失防止の為
注:カーナビなどの取り付けの際には、装着すべきポイントに装着が完了したら、原則すぐに元に戻しておくのが鉄則です。特に今回はメーターパネルとフェイスパネルを取り外しているため、それぞれのパーツが混同してしまう可能性があります。また、すぐに元に戻しておけば一部のパーツを紛失するリスクも軽減できます。
助手席に移動をして、ダッシュボードの上の部品の取り外しをする。
注:特にダッシュボード上のパーツは紫外線や熱の影響を受けやすく、劣化が進みやすいパーツのひとつです。経年劣化が進んでいると、パーツそのものが脆く破損しやすくなっている可能性もあるため注意が必要です。
注:純正ナビからテスラスタイルナビに変更したことによって接続不要となるケーブル端子もあるはずです。そのような端子はタイラップなどで適切に処理し、電装系のトラブルが起こらないように予防しておきましょう。
ハイテックナビ取付をしました。立ち上がりは35秒です。
画面が大きくなるとここまでイメージが変わります。このナビを設置すると今までできなかった画像再生やアンドロイドだからできることもすべて対応することができます。
注:各端子をテスラスタイルナビに接続し装着を行います。実際に装着しフェイスパネルを戻すと上記のような状態になります。スマートフォンやタブレットなみの高速起動でストレスも少なく、十分実用的といえるのではないでしょうか。
画面が大きくなると、ここまでダッシュボードのイメージが大きく変わります。テスラスタイルナビを設置すると、今までできなかったインターネット動画の再生やさまざまなアプリケーションなど、Android OSだからこそできることに幅広く対応可能になります。
通常は配線を引き直したり、探す作業をする必要がありますが、この「テスラスタイル」については、配線が不要です。
注:純正ナビの使い勝手はそのままに、利便性を大幅に向上させることができます。
一般的な社外カーナビを装着する場合、通常は配線を引き直したり、既存の配線を探したりする必要がありますが、このテスラスタイルナビについては配線が不要です。
シートヒーターについては、ここで使用することが可能です。
シートエアコンについては、ボタンがあれば、シートエアコンを使うことが可能ですが、使用できない場合があります。
注:もうひとつの快適装備であるシートヒーターについても、ここで使用することが可能です。
シートエアコン装着車の場合もテスラスタイルナビ上でコントロール可能ですが、当然のことながらシートエアコンを装備していないグレードの場合は使用できません。
キットに同梱された配線ですが、使用しなかったものになります。
別モデルや、同一車両のバージョンに合わせて配線を選んで取付を行います。
注:同一車両であってもグレードやオプション装備によって配線パターンもさまざまなため、あらかじめ全てのグレードに対応できるように配線パーツはセットされています。それぞれのグレードやオプションに合わせて、適宜必要となる配線を選んで取り付けを行う必要があります。
画面液晶の設定、アンドロイドはここは必須で変更をしたほうが良い箇所です。
反射が非常にまぶしく感じる場合があります、設定を行うことで、日中も見やすいです。
注:Android OSに関連する設定を行います。特にモニターの明るさは安全運転にも直結する部分なので、夜間にモニターが明るすぎて運転の支障にならないように適度に設定しておきましょう。
また、イルミネーションの配線を認識してないと、夜画面が眩しくなります。
普段はあまり気にする部分ではないと思いますが、初めてテスラスタイルナビを使ったときに設定方法が分からず混乱してしまうことも予想されます。
そのような事態にならないように、最低限のシステム設定方法は把握しておくことが重要です。
テスラスタイルナビに必要不可欠なWi-Fiの設定についても、この設定画面から個別にSSIDやパスワードを入力するとセッティングできます。
これは一般的なスマートフォンやタブレットと同様のため、今回の記事では細かい解説は割愛させていただきます。
上記のYouTubeで一連の流れがご確認いただけます。
基本的なカーナビの取り付け方法に関しては、Sync2と同じ流れで下記のような流れになっておりますのでSync3では簡単にご紹介します。
扱いが繊細な部品が多くあるので、作業の一部を情報として公開させていただきます。
特にエアコンの制御部分、カーナビの制御部分(Sync)に関しては故障しやすい部品です。
先ほども申し上げましたが、専門知識、経験が欲しく基本的にDIYでの取り付けは難しいと判断しております。
また、DIY取り付けを推奨しておりませんので、カーナビ本体をご購入いただく場合でもサポートは一切致しませんことをご了承ください。
まずはセンターパネルを取り外していくのですが、先にセンターパネルの上のパーツを外していきます。
そうしたらセンターパネルが外れるようになるので、手前に引っ張って外します。
ツメは赤丸の位置の裏にあります。
この時、配線が上部に3本、下部に2本あるので抜くとを忘れて引っ張りすぎないようにしましょう。
そうしたら純正のナビの取り外しです。
他の車種と同じようにネジ4本で止まっているので外していきます。
取り外したナビからSyncのユニットを移植するために取り外していきます。
非常に繊細な作業なので毎回気を使います(汗)
ミスるとナビどころか全てが機能しなくなる可能性もありますので・・・。
実際にはこんな感じでハイテックナビの裏側に移植していきます。
次にエアコンを制御している基板の移植です。
こちらも非常に繊細な作業でして、慣れていても緊張する作業ですね。
一般的なプラスネジとかではなく、T-10のトルクスネジで止まっているので、一般の人だと工具を持っていない人がほとんどではないでしょうか。
取り外しの際は均等に力を分散させながら取り外す必要があります。
※無理やりやると基板がパキッと逝ってエアコンが使えなくなります
移植さえ終わってしまえば各種配線作業を行なって完成です。
取り付けたら動作確認は忘れずに行いましょう。
特に移植したエアコン関係は忘れずに!
フォード系に限らずテスラスタイルナビは一般的なカーナビとは異なり、個別の車種、グレード、年式ごとに専用のモデルが販売されています。
取り付け位置の特性上、全ての車種に適合した大画面ナビを開発することは難しいためです。
フォード系の車種についてはこちらのページにまとめてありますので、気になる方はご覧ください。
YouTubeで専用のプレイリストも作ったので、こちらも参考になると思います。
フォードF150 2009-2013y
フォードF-150 ラプター 2009~2014y
フォードF-150 2017y~2020
フォードF-150 2014y~
現時点でテスラスタイルナビの多くは輸入車の一部モデル向けに開発されているものばかりで、国産車に適合した商品はほとんど販売されていない状態です。
しかし、トヨタのプリウスなど一部のグレードにテスラスタイルの大画面ナビが装着されはじめたことから、今後さらに需要は高まっていくと予想されます。
あとづけ屋では現在、アメリカ車、ドイツ車を中心としてアンドロイドナビ販売・出張取付け、設置も行っております。
アンドロイドナビ・テスラスタイルナビ販売OEMでの代理店窓口もしております。
テスラスタイルナビのような大画面ナビの装着を検討している方は、ぜひ一度あとづけ屋にご相談ください。