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近年、世界的にも益々注目度の高くなっているIoT事業。
自動車業界でも製造現場から、個人が使う車載ナビに至るまでインターネットに接続されているような時代になってきました。
カーナビがインターネットに接続されている状態のことをIoTと言いますが、IoT化されているカーナビによって、今まではスマホなどでしかできなかったことが、カーナビでも行えるようになりました。
その中の一つで、キャデラックからは車載ナビをIoT化することによって、ナビをタッチすることで目的地近辺にある駐車場を事前に予約したりすることのできるサービスを展開しています。
今回キャデラックが搭載したシステムは、全米の250以上の都市がある中で、数千以上の駐車スペースを検索して、予約から料金の決済ができるサービスです。
「ParkWhiz」という会社と提携して開始されたサービスで、キャデラックがこれまでに使用してきたIoTを利用したナビゲーションシステムの中に新たに組み込まれています。
駐車場とのシステムを連携させるためには、あらかじめParkWhizのアカウントを作っておかないといけませんが、作ってしまえばカーナビと連携させるだけでいいので、使い勝手もよく、わかりやすいでしょう。
自動車メーカーやナンバー、支払い方法をアカウントを作るときに一緒に入力するので、自分の乗っている車が駐車場側に事前に知らされていることで、入退場をするときにもスムーズに行えるようです。
日本では、このような駐車場のサービスは未だに普及していませんが、今後はアメリカに右倣えのような形でIoTを利用したサービスが普及していくことでしょう。
そもそもの単純な疑問として、カーナビをインターネットに接続している人は日本では少なく、こういったネット通信を介したサービスを利用することはIoT化されていなければ使うことができないのでしょうか?
スマートフォンを利用して、カーナビと接続するようにすればネット回線に接続することができるので、そういった意味ではカーナビがIoT化されていなくても利用することはできるでしょう。
しかし、それではスマホをいちいち取り出して、予約をしたりしないといけないため、これまでの使用方法と何ら変わりありません。
どちらかというと、車に乗っているときには、カーナビ一つで全てのことをまかなえるようになることで、タスクが整理されて使いやすくなるのではないでしょうか。
つまりは、カーナビをIoT化していなければカーナビ単体で物事を完結させることができないということになります。
カーナビをインターネットに接続しようとすると、スマホなどと同じようにモバイル通信ができるようにする環境を整える必要があります。
そうなると、カーナビにSIMを差し込むようにして、スマホなどで使用される電波を拾うための環境も作らないといけません。
カーナビにはVICSやGPSを受信するためのアンテナはありますが、モバイル通信が受信できる装備が付いているものはまだ数が少なく、既存のものであれば通信をすることができません。
そのため、カーナビをIoT化するにはそもそもネット通信ができるカーナビにするか、スマートフォンとリンクさせて使うほかありません。
https://multiple-co.com/2019/08/07/carwifi
カーナビで地図を見るのは当たり前ですが、その他にも使い道があります。
オーディオやTV、DVDを観賞したりすることはできますが、今のカーナビではスマホと接続することによって、スマホの画面をカーナビのモニターに出力させて、動画を楽しんだりすることもできます。
スマホを使ってアプリをカーナビに出力しているだけなので、スマホもカーナビもどちらも必要になってきます。
しかし、IoT化されたカーナビであればアプリをカーナビにインストールすることによって、スマホと同じ感覚で動画を見たり、アプリを使用することができるようになります。
今回のキャデラックの車載ナビについても同様のことが言え、車載ナビにアプリをインストールすることによって、駐車場の事前予約や決済ができるようになります。
純正ナビとして販売しているキャデラックの車載ナビは、タッチパネル式のスクリーンとなっており、通信をGPSなどで行うことによって、地図データの更新がいらなくなるナビを開発していたりします。
まだ、日本ではスマホと接続する「Apple CarPlay」や「Android Auto」を使用することで、ナビとスマホを連動して使用できるようにしているものが普及しています。
本格的にカーナビだけでの通信はこれからになってきますが、純正ナビではなく社外ナビを使うことによって、通信をすることのできるカーナビをキャデラックでも取り付けることができます。
IoT化されたカーナビをキャデラックに取り付けようと思っていても、純正ナビを通信できるようにして装備することは今の段階では難しいため、社外ナビに取り替えて使う必要があります。
キャデラックではCUEナビがありますが、それも様々な機能を有していたりスマホとのミラーリングをすることはできても、ナビ単体で通信をすることができません。
では、どんな社外ナビを取り付けるのかというと、テスラナビやアンドロイドナビになります。
アンドロイドナビやテスラナビは、純正ナビとは違って内部のインターフェイスを変えて、アプリを使ったりすることができる品物です。
アンドロイドナビであれば、これまでの社外ナビとして使われてきたものと同じ様な形状をしていますが、スマホと同じように使うことができる機能を有しています。
テスラナビは、見た目は純正ナビとほとんど変わらないのに、中身が純正ナビよりも充実していて、使い勝手がいいようにカスタムされています。
このどちらかのナビを取り付けることによって、これまで通信をすることができなかったカーナビでも気軽に通信をすることができて、地図データの更新から、動画の再生まである程度のことならできるようになるでしょう。
インターネットに接続しているものをIoTと言うのは、皆さん既にご存知のことでしょう。
スマートフォンを初めとした通信端末の普及がドンドンと拡大していっており、スマホなどに関しては国民の1人に1台はあると言われていますし、現代の生活ではなくてはならない必需品となっています。
ネットがあることによって、知らないことをすぐに調べられるようになったり、お店の情報を下調べしておいてから予約をしたりすることもできるようになりました。
このようなネット通信が広がっていったことによって、車に限らず生活に身近なところでもIoTが必要になってきています。
アンドロイドナビやテスラナビについては、まだまだこれから普及が始まっていく端末ですが、自動車業界では既に対応が始まっており、利便性をいち早く体感している人もいます。
今後の車への装備としては、無くてはならないものになることは間違いないでしょう。
キャデラックへの取付動画はこちらもご覧になってみてください♩