カーナビも音声アシスタント対応!Androidナビでできることとは?
iPhoneのSiriやAmazonのAlexa、Google アシスタントなど、大手プラットフォーマーがこぞって開発している音声アシスタント。これまでのようにパソコンやスマートフォンなどのデバイスを手で操作するのではなく、声で対話するように操作ができる音声アシスタントは、まさに近未来を感じさせてくれる先進的なツールといえます。
音声アシスタントは日常生活における活用はもちろんですが、車を運転する際に必要不可欠なカーナビへの活用も有効です。そこで今回の記事では、音声アシスタントは車の運転においてどのような役割を果たしてくれるのかを中心に詳しく解説していきます。

目次
そもそも音声アシスタントとは?
音声アシスタントとは一言で表すと、人間がデバイスを操作する際に声による指示で操作を可能にするシステムのことを指します。Appleが提供している「Siri」やAmazonの「Alexa」、Googleの「Google アシスタント」などが挙げられます。
音声アシスタントを利用する際には、それぞれ決まった文言を言葉で発することによってアシスタント機能が起動します。たとえばSiriの場合は「Hey,Siri」、Alexaの場合は「Alexa」、Googleアシスタントの場合は「OK,Google」などが代表的です。
人間の声はアナログデータであり、人によって声の質やイントネーションなども微妙に異なります。当然のことながら、なかには音声アシスタントが聞き取りづらい声もあります。そこで音声アシスタントはユーザーの声をビッグデータとして解析することによって、徐々に音声の解析精度を向上させています。
現在の音声アシスタントは、たとえば途中で口ごもってしまったとしても、正しく発音をし直せば正確に聞き取ってくれるようになっています。
VOICEMATCHの設定方法はこちら純正ナビにも搭載され始めた音声アシスタント
音声アシスタントはスマートフォンやスマートスピーカーだけにとどまらず、自動車のカーナビにも搭載されるようになってきました。ディスプレイを見る必要がなく、指ではなく音声だけで操作できるという特性はカーナビに最適であることは言うまでもありません。そもそも従来のカーナビにも音声でコントロールする機能は搭載されていましたが、従来のものに比べて圧倒的に精度が高く多様なコントロールに対応できるようになっています。

BMWの場合はIPAとよばれる音声アシスタントを搭載。「Intelligent Personal Assistant」の略称で、一般的な音声アシスタントと大きく異なるのは、起動する際に呼び名を自由に設定できることです。たとえばMBUXの場合は「Hi,Mercedes」と決まった文言が設定されていますが、IPAの場合は設定次第で好きな呼び名に変えることができます。IPAは2019年以降に発売されるBMWの車に対して標準装備されています。
音声アシスタントでできること
音声アシスタントが便利であることは分かりましたが、具体的にどのような使い方が考えられるのでしょうか。カーナビの機能として音声アシスタントを利用する場合の事例をいくつか紹介していきましょう。
目的地を指定する
目的地を新たに設定したり、急遽変更する際に音声アシスタントは活躍します。たとえば高速道路を走行していてすぐには停車できないときなども、音声アシスタントによって目的地を検索すれば、所要時間や到着予定時刻などもすぐに把握できます。
音楽を再生する
ドライブに欠かせない音楽再生機能も音声アシスタントで対応できます。早送りやボリュームの変更はもちろん、アーティストや楽曲名の検索にも対応。音楽ストリーミングサービスに加入していれば、対象のプレイリストからオンラインで好きな音楽も再生し放題です。
時間を確認する
音声アシスタントはカーナビとしての機能だけではなく、基本的なコミュニケーションも可能です。たとえば現在時刻を確認する場合も、時計を見る必要がないため運転に集中できます。
天気を調べる
ロングドライブの際に目的地の天気を知りたい場合も、音声アシスタントに問いかけるだけで情報を把握できます。
ニュースを聞く
ラジオやテレビなど車内で情報を収集する手段はいくつもありますが、音声アシスタントを活用すれば好きなときに好きなタイミングで最新のニュースを知ることもできます。
電話をかける
待ち合わせ時刻に遅れそうな場合なども、スマートフォンを直接操作せず音声アシスタントによって電話をかけることができます。ハンズフリー通話に対応するため、いわゆる「ながら運転」に該当することもありません。
ToDoの設定・確認
運転中にふと思い出した要件やアイデア、買い物のリストなどをメモしておきたいときも、スマートフォンに直接入力するのではなく音声アシスタントから操作ができます。
電卓
グループでドライブをしたときに交通費を割り勘する場合など、簡単な計算をしたい場合も音声アシスタントから電卓を起動できます。
音声アシスタントを導入するための方法
音声アシスタントにはさまざまな便利な機能が搭載されていることが分かりましたが、「今乗っている車には対応していない」と諦めてしまう人も少なくありません。しかし、実は古い車であったとしても、手軽に音声アシスタントを導入できる方法があります。それは「Androidナビ」を導入するということ。
Androidナビとはその名の通り、Android OSを搭載したカーナビのことで、タブレットやスマートフォンがカーナビの形に変化したようなものとイメージすると分かりやすいでしょう。カーナビやオーディオを取り付けできるスペースがあれば、どんな車種でも後付けでAndroidナビは導入できます。
もちろんタッチパネルに対応しており、画面上にはさまざまなアイコンで表示されるためスマートフォンやタブレットと同じ感覚で利用することができます。地図情報はおなじみのGoogle Mapを使用するため、HDDナビやDVDナビのように高額なコストをかけて地図情報を更新する必要もありません。
Androidナビは従来のカーナビに比べて非常に安価で、安いものでは1万円台の製品もあります。スマートフォンのテザリングやモバイルWiFiルーターなどネットワーク環境が必要ではありますが、普段からスマートフォンをカーナビ代わりに活用している人であれば利便性は高いはずです。
ただし、Androidナビに搭載されているAndroid OSのバージョンや本体の機能などによっては、音声アシスタントの機能に非対応であったり、Googleアシスタントのアプリ自体がインストールできない製品もあります。購入前には必ず音声アシスタントに対応できるか否かを確認するようにしましょう。Voice Match(ボイスマッチ)の設定方法
純正の音声アシスタントとAndroidナビのメリット・デメリット
音声アシスタント搭載の純正ナビと、後付けのAndroidナビの場合はそれぞれにメリットとデメリットがあります。
まず純正アシスタントのメリットとしては、エアコンの操作などカーナビ以外の機能も音声でコントロールが可能になるという点です。一方、デメリットとしては、iPhoneのSiriやGoogleアシスタントのようにプラットフォーマーのサービスではないため、使い慣れた音声アシスタントとは異なる点が挙げられます。
Androidナビ(アンドロイドナビ)の場合はエアコンなどの操作はできませんが、普段Googleアシスタントを使用している方であれば違和感なく利用できるメリットがあります。どちらが良い、悪いというものではありませんが、少なくとも今乗っている車に音声アシスタントが搭載されることによって、ドライブの環境は大きく様変わりするといえるでしょう。
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