カーラッピングをDIYで貼ってみる!メリットやデメリットは?

カーラッピングをDIYで貼ってみる!メリットやデメリットは?

カーラッピングとは?

カーラッピング カーラッピングというのは、車のボディに対してカッティングシートやフィルムなどを貼り付けることを言います。 フィルム自体は各メーカーから様々な種類が販売されており、模様がついている物から無地まで多種多様です。 車のボンネットだけやルーフ、ボディ全体にまでラッピングを行う人もいたりと、近年ではカスタムで利用することが増えてきました。 キャラクターの画像を貼り付けているようないわゆる「痛車」は、このカーラッピングを行って貼り付けられており、自分で貼り付けたり、業者に依頼して張り付ける人もいます。 ただ、業者に施工してもらうとどうしても割高になってしまいますので、DIYをする人が増えていっている傾向もあります。 フィルムもシートもネットから購入することができるようになっていますので、自分で貼り付けるのもいいのではないでしょうか。

カーラッピングのメリットは?

ラッピングメリット カーラッピングをする際にメリットを挙げていくとすると、以下のことが思い浮かび上がります。
  • 塗装を保護する
  • 中古部品と合わせて修理に使える
  • 塗装するよりも安上がり

1.塗装を保護する

新車を納車したはいいものの、走行中に飛び石などによってボディに傷が付いてしまうことがあります。 そういった傷を保護してくれるのもカーラッピングのメリットになります。 また、紫外線などによって色あせを予防する効果もありますので、塗装を保護する役割もあったりと、ラッピングをしておくことで、車を綺麗なままで保存しておくことができます。 塗装が痛んできてからラッピングをしたりするイメージがあるかもしれませんが、新車の状態の時に行っておくことで、売却するときにラッピングを剥がして綺麗なままで買い取ってもらうこともできますので覚えておきましょう。

中古部品と合わせて修理に使える

事故やちょっとした不注意によって、車のボディが傷ついてしまったりしたときに、新品のバンパーやボンネットに交換することができればいいのですが、値段が高くなってしまうため、中古部品を選ぶことがあります。 中古部品を取り付けたときに、色違いだったりすることもあったりしますが、カーラッピングをすることによって色を統一させて全体にまとまりを持たせることもできます。 カスタムの一貫としてカーラッピングを行うと思われがちですが、部品交換を行ったときにも役立ちます。 塗装を部品ごとにしたりして色を合わせたりすると、どうしても高くなってしまいますので、カーラッピングをすることで低予算でも部品交換をすることが可能です。

塗装をするよりも安上がり

塗装をすると、元の色の状態に戻すことができなくなったり、塗装の技術や設備がないのに行うと色むらが出来てしまったりと残念な仕上がりになってしまうこともあります。 さらには、業者に塗装をしてもらうと全塗装で40万円以上はしてしまったりと、価格も高くついてしまいます。 それをカーラッピングにすることによって、塗装代の半額くらいで施工することができますし、色むらなどもありません。 全体的に塗装をするよりもカーラッピングの方が安くなります。 ただし、カーラッピングをするにはラッピングフィルムを作る印刷機が必要になったり、溶剤も必要になってきますので、業者に外注して作ってもらうほうがいいでしょう。 フルラッピングと呼ばれる車全体にフィルムを貼るのは難易度が高くなるので、DIYではなく業者に頼む人も多いのですが、それでも塗装をするよりも安くなります。

カーラッピングのデメリットは?

カーラッピングっていいこと尽くしじゃない!と思った人もいるかも知れませんが、いいところがあれば悪いところもあります。 メリットとデメリットを天秤に掛けて、カーラッピングを行うかどうかを決めるのでもいいでしょう。

フィルムによって耐久性が違う

カーラッピングのフィルムは、各メーカーが様々な商品を開発して販売しており、フィルムによって耐久性が変わってきます。 基本的には耐久性が3年~5年と言われていますが、この目安もメーカーや種類によって変わってきます。 そして、この耐久年数は製品の性能だけに依存するわけではなく、貼り付けてある車の保管状況にも密接に関わってきます。 ずっと外に駐車しているような状態だったり、洗車をしたりすることがなかったりと、メンテナンスと状況によって環境によっても変化してきます。 カーラッピングをしている車にしても、塗装されている車にしても、大敵となるのは太陽光線です。 理想はガレージ保管ですが、ガレージがない場合はカバーを掛けておくのも一つの手でしょう。 毎日使う車だからカバーを掛けるのも手間になってしまうのであれば、こまめな洗車をしたり、ラッピングした後にクリア塗装をしておくといった対策もあります。

ラッピングによっては全塗装よりも高くなることもある

塗装でもカーラッピングでも業者によって施工価格に差があったりします。 そして、塗装と違うのはカーラッピングのフィルムの価格が差があることです。 そのため、ラッピングフィルムによっては全塗装をするよりも高くなってしまうこともあることも知っておく必要があります。 フルラッピングで、フィルムを高いものを使って行うと、施工代金とフィルム代金を合わせて80万円くらいする場合もあったりしますので、施工する際には業者と相談する必要があります。

カーラッピングの費用はどのくらい?

ラッピング相場 カーラッピングをする場合は、パーツごとにおおよその相場が決まっています。 ボンネットからルーフ、サイドボディやバンパーなど、車の外観は大小様々なパーツで構成されていますので、それらを合わせて施工するものがフルラッピングになります。 ボンネットであれば、軽自動車などの小さなサイズであれば40,000円くらいからになりますし、普通車のように少し大きめのサイズなら55,000円から、セダンやクーペのように大きなサイズになればもう少し高くなって65,000円からとなっていますが、これらはあくまでも参考価格です。 この費用からさらに、個別で後処理などを頼むことで費用が高くなったりすることもあります。 ボンネットだけでなく、ルーフも車によって大きさが変わってきますので、価格が上下することがあります。 車の大きさによってサイズが変わってくるものについては、価格が変わってきますので施工前に見積もりをとってもらったりして打ち合わせをしておく必要があります。 そこまでサイズの変化がないようなパーツであれば、ミラーやスポイラーなどであれば、価格の変動は少なくなっております。

ラッピングフィルムの主なメーカー

HEXIS(ヘクシス)

HEXISは本社がフランスにあるカーラッピング用フィルムメーカーです。 フィルムの製造から開発まで一貫して行っており、世界水準で見ても高い品質を保っています。 HEXISから販売されているフィルムは、塩ビフィルムとなっており、独自の技術で製造されており、対候性に優れているフィルムとされているので、管理状況が良ければ10年以上の耐久性もあります。

3M(スリーエム)

スリーエムを見たことがある人は多いのではないでしょうか。 アメリカに本社を構えるメーカーで、電子機器から自動車などに使用するテープやフィルムの製造を行っています。 住友電気工業とNEC、アメリカの3Mが共同出資して住友3Mが設立されましたが、今ではアメリカ3Mに住友電工が株を売却したことで、スリーエムジャパンとなっています。 カーボンシートの品質の高さから、1080シリーズは人気のあるカーフィルムです。

DIYで貼ってみよう!

DIYでやってみよう カーラッピングを施工するのに、業者に外注すると高くついてしまいますので、DIYでやってみようと思った人もいるでしょう。 ですが、どうやって貼ればいいのかわからないことも多いかと思いますので、DIYのやり方をご紹介していきます。

1.ラッピングシートの寸法を測る

初めに行うのは、どのくらいフィルムが必要なのかという寸法の測定です。 車の各パーツを測定して、フィルムのサイズや量を確認しておきましょう。 ボンネットやルーフなどを1枚で貼ることができるサイズであったり、綺麗に貼れるように一回り大き目のサイズを注文するようにします。

2.パーツの清掃

ラッピングをする前にやっておきたいのが車の洗車です。 車の表面にゴミがついていたり、汚れや油があるとフィルムを貼り付けたときに凸凹になってしまったり、剥がれやすくなってしまいます。 そのため、しっかりとゴミなどの汚れを洗い流して、脱脂ができるように中性洗剤で洗っておくと剥がれ難くなります。 中性洗剤での洗車でなくても、シリコンオフなどの脱脂剤を使用して油を落とす方法もあります。 この下準備をサボってしまうと、せっかく貼ったのにも関わらず日が経つにつれて剥がれてしまいやすくなります。

3.パーツを貼り付ける

いよいよ実際にラッピングフィルムを貼り付ける作業に入っていきます。 パーツの大きさごとにフィルムを揃えておいたり、カットしておけば作業が楽になります。 広範囲にわたって貼るときには、2,3人で貼り付けると失敗が少なくできますよ。 貼り付け方は「中心から外に向かって」貼り付けるようにします。 フィルムがくっ付いてしまってもやり直すことができる製品であればいいのですが、やり直しができないような製品の場合は、洗剤を薄めた水を用意しておいて、スプレーで貼り付け面に吹き付けておくといいでしょう。 フィルムが貼り付ける全体を覆うようにして置いて、中心から外に向かって空気を抜くようにヘラなどを使って貼りましょう。 シワができないように少しずつ貼っていくといいですよ。

4.ラッピングフィルムを折り返して貼る

フィルムを貼り付けたら、端の方をギリギリでカットしてしまうとそこから剥がれてしまいますので、フィルムを折り返して貼っておくといいでしょう。 引っ張って伸ばしながら裏側に貼るのですが、その時にヒートガンやドライヤーなどで暖めながら張ると伸びが良くなります。 裏面に貼ったら、そこでカットするといいのですが、そのときに1cmくらい残してカットすると剥がれ難いです。

DIYで貼る前や貼ってからの注意点

注意点

耐久年数を確認しておく

カーラッピングをすることにばかり気をとられてしまい、製品自体の耐久年数を見落としてしまわないようにしましょう。 耐久性や対候性と呼ばれていたり、記載されていますが、ラッピングフィルムは基本的に3年の耐久性があると言われています。 3年も持たない製品はすぐに色あせてしまったり、剥がれてしまったりするので、3年以上の耐久性があるものを選びましょう。 DIYをするときに予算を考えたり、どこまで自分で行うのかに合わせてフィルムを選びましょう。

洗車機に入れない

近年の洗車機はスポンジブラシになっていますが、手洗い洗車に比べると激しくブラシが当たってしまいますので、ラッピングが剥がれてしまうことがあります。 洗車機のスポンジブラシだけでなく、高圧洗浄機を使った洗車をすると水圧で剥がれてしまうことがありますので控えるほうがいいでしょう。

ラッピングを剥がすときに塗装剥げに気をつける

新車で貼り付けていればいいのですが、塗装が痛んでいるような古い車にラッピングを施したときには、ラッピングを剥がす時に一緒に塗装が剥がれてしまう可能性があります。 慎重に剥がしたとしても、塗装の密着力が落ちてしまっていますので、古い車にラッピングをする時にはその点を了承した上で行いましょう。

 

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