LINEが提供する「LINEカーナビ」とはどんなサービス?

LINEが提供する「LINEカーナビ」とはどんなサービス?

今や公共交通機関の乗り換え案内だけではなく、自動車の運転にも欠かせないツールとなったスマートフォン。従来のカーナビゲーションに比べて、常に最新の地図情報を誰もが無料で利用できるメリットがあります。GoogleMapをはじめとした地図アプリは日々進化を遂げており、自動車に据え付けるタイプのカーナビゲーションはもはや不要になるほど高性能なものとなっています。
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そんななか、20199月には声による操作が可能なカーナビゲーションアプリ「LINE」の提供をはじめました。今回の記事では、LINEカーナビとはどのようなサービスなのか詳しく紹介していきます。

ラインカーナビ

LINEカーナビ」とは?

LINEカーナビとは、LINE株式会社が開発しサービス提供を行っているスマホ向けカーナビアプリです。最大の特徴は音声での操作に対応していること。目的地の検索やルート確認などの基本的なカーナビの機能はもちろんですが、運転中に操作が難しい音楽再生やLINEの送受信、天気予報やニュースの読み上げにも対応。これはLINEが提供しているスマートスピーカーのAIアシスタント「Clova」によって実現できています。

もちろん、他社のナビゲーションアプリと同様に最新の道路情報にも対応。新しくできた道路や混雑情報なども即時反映され、スムーズなルート案内を実現します。LINEカーナビのアプリ自体は無料でダウンロードでき、毎月利用料金が発生することもありません。無料で高品質のカーナビゲーションが利用でき、さらには社内でLINE Clovaのようなスマートスピーカーの役割も果たせるということで注目されています。

LINEカーナビが誕生した背景

スマートフォンのカーナビゲーションシステムは無料で利用でき、最新の道路情報にも対応しているため品質は高いのですが、一方で自動車のインパネに据え付けるタイプではないため使い勝手は決して良いとはいえませんでした。運転中にルート変更をしたくなっても、スマホ画面を注意したり操作したりすることは道路交通法違反として取り締まられ、処罰の対象となってしまいます。結果としてスマホ向けカーナビゲーションアプリは便利な反面、それが原因で重大な事故につながるおそれが懸念されていました。

ちなみに、201912月からスマホを操作しながら運転する、いわゆる「ながらスマホ」は法改正によって大幅に厳罰化されます。ながらスマホによって危険な運転を行った場合、改正前は2点の減点であったものが、12月からは6点の減点となり即免許停止の処分が下されます。

一部スマホでは音声認識によるカーナビゲーション操作も可能ではありますが、AIアシスタントを搭載し、シームレスにカーナビ以外の機能も利用できるアプリは決して多くありません。このようにLINEカーナビは、まもなく迫った法改正を控えつつも一段と増すスマホのカーナビゲーションアプリのニーズ高まりを受けて開発された背景があります。

LINEカーナビの性能の秘密

LINEカーナビのような音声認識によるナビゲーションアプリの性能の決め手となるのは、音声認識の精度とカーナビゲーションそのものの精度が挙げられます。LINEカーナビはこの2つの課題をどのようにクリアし高い品質を実現しているのでしょうか。それぞれのポイントについて詳しく紹介します。

音声認識

音声認識

LINEカーナビにはAIアシスタントであるClovaが搭載されていますが、日本国内のAIアシスタントのなかでClovaはトップシェアを誇ります。音声認識で重要なのは、いかに多くのデータを収集してビッグデータとして活用できるかにかかっています。また、人によって変わる発音の仕方やイントネーションの違いなどもディープラーニングによって学習していくことで精度は高まってきます。日本国内でトップシェアを獲得しているClovaを搭載しているということは、それだけ音声認識の精度や品質も優秀であるということが考えられます。

カーナビゲーション

LINEにはClovaによって培った音声認識の高い技術とノウハウがありますが、そもそもLINEカーナビの核となるカーナビゲーションのシステムについては決して強いとはいえません。

そこで、LINEカーナビはトヨタと提携することによってカーナビの高い技術力を採用することに成功しました。トヨタが提供している「ハイブリッドナビエンジン」は、トヨタ車が持っている豊富な走行データを収集するとともに、最適なルート選択とナビゲーションを実行します。

刻々と変化する道路状況に合わせて、実際の走行データから情報を取得することによって渋滞情報などもリアルタイムに反映されます。もちろん、到着時間予測も非常に高精度であり、ルート選択も適切で極端に細い道を案内されたりする心配もありません。自動車を知り尽くしたトヨタだからこそ提供できる高度なカーナビのノウハウがLINEカーナビには詰まっています。

LINEカーナビの使い方

LINEカーナビはどのように使用するのでしょうか。基本的なナビゲーションの使い方を紹介します。

LINEカーナビの使い方

自宅や職場を事前に登録

LINEカーナビのアプリを立ち上げると、自宅や職場という項目が出てきます。まずはこれらの情報をあらかじめ登録しておくと、いざ外出先から帰る際に素早くルート案内が可能になります。ちなみに住所を入力する際には、音声ではなく直接キーボードで入力したほうがスムーズです。

目的地を入力

現在地からある指定の場所に移動したい場合には、目的地を入力することでナビゲーションが開始されます。LINEカーナビに「ねぇClova○○を探して」と話しかける方法と、直接キーボードから入力する方法どちらにも対応しています。

ルートを選択

目的地まで複数のルートがある場合、いくつか候補が表示されます。特に高速道路などを走行する際には、料金や時間も参考にしながら選びましょう。他のカーナビのようにルートをタップしても選択できるため、途中でルート変更をしたい場合も直感的に操作できるはずです。

ナビゲーション設定から個別のカスタマイズも可能

音声案内のON/OFF、音量、ガソリンスタンドやコンビニのアイコン表示など、細かな設定を変更できる機能も搭載されています。また、カーナビの起動中はバッテリーの消耗も早くなりがちですが、LINEカーナビでは画面表示モードの選択も可能なため、バッテリー節約のために表示時間を選択することもできます。

カーナビ以外の注目すべき機能

LINEカーナビの本当の価値は、本来のカーナビ機能だけではなくAIアシスタントとしても活用できることが挙げられます。ドライブ中に役立つ機能をいくつか具体的に紹介しましょう。

カーナビ以外の注目すべき機能

メッセージ

友人や恋人、家族との待ち合わせ場所に向かっている最中、到着が遅れそうで早く連絡を取りたいとき、スマートフォンを操作するのではなくその場でAIアシスタントからLINEを送ることができます。「到着時間を送って」や「現在地を送って」と指示するだけで、指定の宛先に情報を共有することができます。

ラジオ

ラジオを楽しめるアプリ「radiko」と連携し、ラジオを流すことができます。リアルタイムで知りたい情報があるときなど、カーオーディオを操作する必要もないため安全にラジオ番組を聴くことができます。

天気

長距離ドライブなどでは刻々と天候も変化していきやすいものです。現地や目的地のこれからの天気を知りたいときには、LINEカーナビに話しかけるだけで最新の天気情報を知ることができます。

カレンダー

LINEカーナビは通勤時にも活用することができます。カレンダーに予定が入っている場合、その日の予定をLINEカーナビに話しかけて聞くだけで答えてくれます。まるで秘書やマネージャーのような役割もLINEカーナビは対応可能です。

メモ

車の運転中に家族から電話がかかってきて、急な買い物を頼まれることもあるのではないでしょうか。しかし、当然のことながら運転中にメモを残すことはできません。そこで、LINEカーナビに「メモをして」と話しかけるだけでメモが起動し、「○○を買う、とメモして」と指示するだけでメモを残すことができます。

電卓

友人とドライブを楽しんでいるとき、ドライブスルーやコンビニなどで買い物をすることもあるでしょう。そんなときにLINEカーナビで電卓を起動すれば、簡単な計算をすることもできます。食事代を割り勘したいときなどに便利な使い方です。

スマホ向けサービスとしての課題を解決

スマホ向けサービスとしての課題を解決

優秀なスマホアプリであっても、結局のところはスマホの画面でなければ確認できず、運転時に危険を伴うのではないかと懸念している方も多いのではないでしょうか。実はその点もLINEカーナビは考慮されており、実はSDLSmart Drive Link)対応のアプリとしてのリリースも予定されています。

SDLとはスマートフォンを車載用のカーナビに接続することによって、車載用のモニターにLINEカーナビのマップやメニューなどが表示されるというもの。より視認性が高くなり、スマホの画面を確認する方法に比べて圧倒的に安全性は向上しそうです。

車載用AIアシスタントとしてのLINEカーナビ

ここまで紹介してきたように、LINEカーナビは「カーナビ」という名称を冠しているものの、020のほうが大きいサービスといえるでしょう。

メッセージの読み上げや返信、さらには音楽再生やメモの機能まで、あらゆるタスクを音声のみでこなすことができるツールに進化しています。これまでのマップアプリやカーナビアプリとは明らかに一線を画すサービスといえます。

自動車業界は100年に一度の変革期ともいわれている時代ですが、それは自動車メーカーだけではなく、カーナビゲーションシステムを開発する側にとっても重要な時期が到来しているのかもしれません。

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