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 公開日: 2020/06/21 最終更新日: 2026/05/13

ガソリンスタンドが減り続ける2026年──「給油」だけじゃないSSの今と、車を長く乗るために知っておきたいこと

Category: News Tag: / / / / 公開日: 2020/06/21 最終更新日: 2026/05/13
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2024年度末、全国のガソリンスタンドは27,009店——ピーク(1994年度末)の60,421店から30年連続で減少し、半分以下になりました。「給油できない地域」が都市部にも広がる今、SSの変化と車を長く乗り続けるための視点を最新データで解説します。

この記事でわかること(30秒サマリー)

  • 全国SS数は2024年度末で27,009店(ピーク比55%減・30年連続減)
  • 出光×昭和シェルは「apollostation」に2024年完全統一。シェルの貝殻マークが日本から消滅
  • ENEOSは「ENEOS Charge Plus」でEV充電拠点化を推進(2030年最大1万基計画)
  • ガソリン暫定税率(25.1円/L)は2025年12月31日に廃止。中東情勢で2026年3月に緊急補助金が再開
  • SS過疎地は全国約350市町村。東京都内・神奈川県内にも出現

1. 全国SS数──30年連続で減り続けている

全国ガソリンスタンド数の推移(1994〜2024年度末) 全国ガソリンスタンド数の推移(1994〜2024年度末) 出典:経済産業省 資源エネルギー庁(2025年8月公表) 60,000 50,000 40,000 30,000 60,421 1994年 ピーク 53,256 2000年 37,743 2010年 29,005 2020年 27,009 2024年 30年連続減 ▼ピーク比55%減(30年で半分以下) 過去データ 2024年最新
全国SS数:1994年60,421店 → 2024年27,009店(経済産業省データ)

経済産業省が2025年8月に発表したデータによると、2024年度末(2025年3月31日)時点の全国SS数は27,009店。前年度から405店減少しました。ここ4年間は毎年500店超のペースで減少していましたが、ガソリン補助金によるマージン改善を背景に2024年度は減少幅が405店に縮小しました。

年度末SS数備考
1994年度末60,421店ピーク
2010年度末37,743店
2022年度末27,963店
2023年度末27,414店
2024年度末27,009店30年連続減少

2. なぜSSは減り続けるのか──5つの構造的要因

ガソリン需要が構造的に減っている

経産省は2024〜29年度のガソリン販売量が年率▲2.6%で減少すると予測。HV・BEVの普及で1台あたりの消費量が毎年縮小。

1Lの儲けが薄すぎる

SS事業者の粗利は1L当たり5〜15円程度、営業利益率は1%台前半。全体の4割以上が営業赤字(2022年度推計)。

地下タンクの改修費が払えない

2011年消防法改正で40年超タンクの改修が義務化。改修費は数百万〜1,000万円超、零細SSの廃業の引き金に。

後継者がいない

事業者の高齢化と後継者難。「経営は続けられるが継ぐ人がいない」ケースが地方ほど深刻になっている。

EV設備投資のジレンマ

消防法の制約でEV充電器と給油設備の動線確保が困難。中小SSは投資判断ができないまま閉店を迫られる。

3. SS過疎地問題──「給油できない地域」が都市近郊にも

経産省は市町村内のSS数が3カ所以下の自治体を「SS過疎地」と定義。直近データでは全国約350市町村がこれに該当し、東京都清瀬市・小金井市、神奈川県逗子市など都市近郊にも過疎地が出現しています。

SS過疎地が引き起こす3つのリスク
  • 高齢者への灯油配送ができなくなる
  • 農業機械・重機への燃料補給が困難になる
  • 災害時の燃料供給拠点が地域から消失する

4. SSは「給油の場」だけじゃない──失われていく日常整備の機会

セルフ式が主流になった今でも、フルサービスSSや声をかければ点検してくれるセルフSSは、車を長く快適に乗り続ける上で大きな価値があります。

  • タイヤ空気圧の点検:給油のついでに無料で確認できる
  • ブレーキランプの確認:自分では見えない部分を気づいてくれる
  • オイルの汚れ・量チェック:交換時期の早期発見につながる
  • ワイパー・バッテリーの状態確認
SSが減るほど「専門店の価値」が高まる

ディーラーの法定点検(年1回や車検)の間隔だけが頼りになり、その間の不具合は誰も気づかないまま放置されてしまう——これは輸入車・年式の古い車・カスタム車に乗るユーザーほど痛手です。気軽に立ち寄って点検してもらえるSSが減るほど、自分の車を理解してくれる専門店の存在価値が高まります。

5. 国内元売り再編の現在地──5社から3強へ

国内元売り再編:5社から3強へ(〜2024年) 国内元売り再編:5社から3強への集約(〜2024年) JX日鉱日石 東燃ゼネラル (Esso/Mobil/General) 出光興産 昭和シェル石油 (Shellブランド) コスモ石油 2017年統合 2019〜2024年 ENEOS 業界1位 EV充電拠点化推進中 ENEOS Charge Plus apollostation 出光+昭和シェル統合(業界2位) シェルの貝殻マーク消滅(2024年) Cosmo石油 地域密着・再生エネ強化(業界3位) 業界1位 業界2位 業界3位
国内元売り再編の流れ:5社→ENEOS・apollostation・Cosmo石油の3強体制へ

ENEOS(業界1位)

2017年に東燃ゼネラルと統合しEsso・Mobil・GeneralがENEOSへ統一。全国最多SSを展開。EV充電「ENEOS Charge Plus」を本格展開中。

apollostation(業界2位)

2019年に出光興産と昭和シェルが統合。2024年に全SSが「apollostation」に統一完了。シェルの貝殻マークが日本から消滅。

Cosmo石油(業界3位)

「Cosmo」ブランドを継続。再生エネルギー事業や提携カードによる顧客囲い込みを強化。地域密着の経営スタイルを維持。

6. SSの次なる姿──「ENEOS Charge Plus」とEV充電拠点化

SSの未来:給油所からエネルギー複合拠点へ SSの未来:「給油所」から「エネルギー複合拠点」へ 従来のガソリンスタンド レギュラー 給油3〜5分でサッと出発 ガソリン車専用の場所 EV時代へ エネルギー複合拠点(2030年) 急速充電 60分対応 ENEOS Charge Plus カフェ・コンビニ 洗車・タイヤ点検 充電中に利用OK 充電30〜60分(滞在型へ) EV・ガソリン車両両対応
ENEOS Charge Plus:2025年6月時点で全国580カ所のSSに設置、2030年最大1万基を計画

ガソリン需要が構造的に減るなら、SSは何で生き残るのか。最も明確な答えを出しているのがENEOSです。

入会金・年会費0円使った分だけの従量制。気軽に使い始められる料金体系。
急速充電を60分対応に延長一般的な30分から拡大。長距離ドライブでも安心。
全国580カ所に設置済み2025年6月時点。うち219カ所はEVトラックにも対応。
2030年に最大1万基目標apollostationやコスモも同様の動きを加速中。

SSはこれまで「給油してすぐ出る場所」でしたが、EV時代は「充電中の30〜60分を過ごす場所」へと役割が変わります。洗車・タイヤ点検・カフェ・コンビニ併設化——SSの形そのものが再設計されつつあります。

7. ガソリン暫定税率がついに廃止──でも価格は下がっていない?

長年「当分の間税率」として続いたガソリン暫定税率(1L当たり25.1円)が2025年12月31日に正式廃止されました。1974年の導入から約51年ぶりの大改正です。

2026年5月時点の状況

廃止による値下げ効果は、2026年2〜3月の中東・イラン情勢の緊迫化に伴う原油価格高騰でほぼ相殺されました。政府は2026年3月19日出荷分から緊急的激変緩和措置(補助金)を再開。「暫定税率は廃止されたが、緊急補助金で価格を抑えている」という二重構造になっています。

8. 車を長く・大切に乗りたい方へ──あとづけ屋からのメッセージ

SSがどんどん減り、ガソリン車そのものが少数派になっていく時代。それでも今乗っている1台を長く乗り続けたいというオーナー様は確実にいます。あとづけ屋のお客様の多くも、メルセデス・ベンツ、BMW、レクサス、ジープ、ランドローバーなど「ディーラー保証が切れた後も大切に乗り続けたい」車をお持ちの方々です。

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まとめ──SS減少は「車との関わり方」が変わる時代の象徴

  • 全国のSSは30年連続で減少、ピークから55%減の27,009店(2024年度末)
  • ガソリン需要は年率▲2.6%で減り続ける見通し
  • SS過疎地は約350市町村、災害時の燃料供給リスクが顕在化
  • 出光・昭和シェルはapollostationへ統一完了、シェルの貝殻マークは2024年に消滅
  • ENEOSはSSをEV充電拠点へ転換、2030年までに最大1万基計画
  • ガソリン暫定税率は2025年末廃止、しかし2026年は中東情勢で価格高騰・緊急補助金が再開

主な出典:経済産業省 資源エネルギー庁「揮発油販売業者数及び給油所数の推移」(2025年8月公表)/経産省「SS過疎地対策ハンドブック」(2025年5月一部更新版)/石油連盟「給油所数の推移」(2025年9月更新)/ENEOS「ENEOS Charge Plus」公式発表資料/資源エネルギー庁「燃料油価格定額引下げ措置」

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この記事を書いた人:あとづけ屋 しゃちょー

東京都を拠点に活動するカーナビ専門店「あとづけ屋」代表。ベンツ・BMW・レクサス等の輸入車を中心に、配線解析から実車施工までを自らこなす現場主義。YouTubeでは「しゃちょー」として、専用設計Androidナビの動作検証や施工の裏側を包み隠さず発信中。Yahoo!ニュース等のメディア掲載実績もあり、専門店としての確かな技術と一次情報を追求し続けています。