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日本国内で、カーナビが普及し始めてから既に20年の月日が流れてきました。
カーナビの系統も、段々と変わっていき、初めは地図データをディスクから読み込ませるタイプだったものが、次第にHDD(ハードディスクドライブ)に保存したり、SDカードに保存するようなメモリータイプが販売されてきました。
内装に埋め込むインダッシュタイプもあれば、オンダッシュタイプやポータブルタイプなど、様々な機種も販売されてきており、著しく発展を繰り返してきています。
カーナビとは本来、地図を見て目的地まで人や車を案内する。という用途だけでよかったはずですが、次第にカーオーディオの機能を潤沢にしたり、近年ではHDMI接続をすることによって、youtubeなどのネット動画を見ることも出来るようになってきました。
しかし、カーナビ単体だけでネット動画を見ることはできません。
それは何故か?カーナビにネットワークの機能が付いていないからです。
カーナビ自体に、モバイル通信ができる通信機能が付属されているのであれば、スマートフォンから動画を出力する必要はありません。
しかし、現在の日本のカーナビでは独自の進化を辿ってきたからこそ、カーナビの高性能化と世界で使用されているカーナビの差異が生まれてきてしまっています。
それが、カーナビを使用したモバイル通信が無いことです。
欧州などでは、コネクテッドカーとして通信システムを構築しており、それぞれのメーカー毎に長時間車内に滞在していても退屈しないよう、カーナビにアプリケーションが搭載されています。
海外では日本とは違い、車をただの移動手段ではなく、一つの生活空間と考えているため「どうやって快適に過ごすことができるのか」ということが重要視されてきた結果、今のコネクテッドカーに至っています。
日本でも、少しずつアンドロイドナビとしてアプリケーションを搭載したナビも普及してきたように思えますが、実のところ意外と前から販売されてきていました。
ただ、日本の独自の進化・・・ガラパゴス化された自動車業界によって、カーナビが日本国内にのみハマるものが販売されてきた、注目されてきたということになります。
さて、アンドロイドナビなどカーナビと言われると、車の装備として大層立派なものではないかとイメージする人が多いでしょうが、実際のところ皆さんも日頃から使っている身近なものになります。
スマートフォンを使用して、カーナビ代わりにしていませんか?
スマホの地図アプリを利用すれば、カーナビになってくれますから、旅行に行ったりするときにも重宝する存在ですよね。
このように、今よりも前から日本国内でもアンドロイドナビを使用してきています。
車の装備として、モニターにスマホのアプリや画面を出力して使うことができるカーオーディオも販売されてきていますし、スマホと従来のカーナビメーカーが共存した商品もあります。
むしろ、今では1人1台スマホを所持している時代。どこに行くにしてもスマホを持って出掛けます。
もちろん車に乗って出かけるときもスマホを持って出掛けているわけですから、スマートフォンと接続して使用するカーナビの方が便利なのではないでしょうか?
また、豊富なアプリケーションを搭載しているスマホと同等のアンドロイドナビであれば、長距離の旅行では、車内で退屈することがない様にすることもできますし、スマホと扱い方はほぼ同じですから、直感的に操作することもできるでしょう。
スマホと同じような扱い方ができることによって、今後はさらに普及していくことも予想されていますが、それ以上に海外と同じ仕様へと変更されていくようになります。
日本は少子高齢化によって、ドンドンと人口の減少が始まっています。
すると、これまで日本市場で売れていた商品は売れなくなってしまい、メーカー各社からするとまったく旨味がない状態になってきています。
こうなってくると、海外の市場に目を向けるほかありませんよね。
海外で売れる車を作るためにはどうするのか、海外で買ってもらえる商品を作るためにはどうすればいいのか、そういった風に海外市場を基準として商品を開発していくようになってきています。
カーナビも同じです。
日本国内でだけハマった存在だったのであれば、海外ではまた違った仕様にしなければならなくなり、メーカーが海外仕様として販売してきているものを、日本国内でも購入できる。となれば、おのずと日本国内も海外と同じ商品に変わっていくようになります。
既に日本は世界基準で見ると、特異な進化を果たしてきておりグローバルスタンダードに合わせていかなくてはなりません。
日本国内のメーカーが世界基準に合わせていくからには、消費者の私たちも同じように適応していく必要があるでしょう。
しかし、日頃からスマートフォンを使っているのですから、ベースは出来上がっていますので、操作感などについては問題なく使用することができるでしょう。
カーナビとしての性能は、スマホを使っていてわかるように精度も良く、不自由なく使用することができています。
スマホがそのままカーナビになると考えれば、何も難しいことではありませんね。
それに、アンドロイドナビになることによって、メーカーとコネクトすることもできるので、車両の不具合があればすぐにサポートをしてもらえるようにもなりますし、近年急速に普及している安全支援運転装置や自動運転装置なども、より高度な制御を可能として、より使いやすくなっていくことでしょう。
コネクテッドカーの最先端として2014年にテスラモータースから「model S」が登場しました。
車内に17インチのモニターを設置して、そこではGoogle Mapやインターネットラジオなどを使用することができます。
さらには、ネットワークによって接続していることで、リモートで車両の診断をすることもできるようになっています。
車載ソフトウェアをネットワーク経由でアップデートすることもできるようで、コネクテッドカーの最先端として2014年に注目されていました。
確かにテスラが自動車のIoTでは先んじていますが、その他のメーカーも飛躍的に伸びてきています。
確かにテスラはコネクテッドカーとして、カーナビに接続して道路情報などを正確に取得して、自動運転にも反映させることを可能としていますし、その他の機能も他社の追随を許さないほどに、自動車IoTのパイオニア的存在となっています。
しかし、トヨタ自動車では「T-connect」を使用することによって、盗難車両となってしまった場合の対処を可能にしていますし、レクサスにおいては、盗難されたとしても遠隔操作によってエンジンの停止をすることができます。
どの機能も自動車がインターネットに接続されている「オンライン」の状態だからこそ可能になることであって、他のメーカーも「オンライン」での制御をすることができるようになれば、すぐに追いつくことができるでしょう。
ネットワークを駆使して制御をするということは、通信インフラを手掛けるIT企業の強みを生かす場でもあるのではないでしょうか。
これまでの自動車では、エンジンの高出力化や乗り心地の改善など、メカニカル的な部分にばかり目を向けてきていました。
しかし、これからはIT企業とのタッグ体制によって、「情報」を武器に戦っていく必要があります。
次第に、従来のカーナビなどは淘汰されていってしまい、続々とアンドロイドナビなどが台頭していくようになっていくでしょう。
スマートフォンと接続することによって、車両を管理したりすることができる環境にするのか、はたまた車両管理専用のデバイスをテスラのように開発していくのかは、タッグを組むIT企業やこれからの経営戦略によって変わっていくことでしょう。
IoTの技術の進歩によって、アンドロイドナビの普及も大幅に躍進しており、コネクテッドカーとして使用することができるようになってきています。
アンドロイドナビだけでなく、純正のコネクテッドカーもありますが、一部の車両にしか適応できていない現状です。
このまま時代が進んでいくことによって、スマートフォンとの接続による車両情報の管理や地図情報などの管理、あらゆる情報をスマホ1台でまかないながらも、車にも使用するような時代になっていきます。
コネクテッドカーがこの先の終着点としているのは、完全なる自動運転です。
スマホ一つで目的地を入力してしまえば、乗っているだけで自動で運転をしてくれるようなそんな時代を目指しているようです。
そこには法律の壁もあれば、セキュリティの問題もあります。
様々な課題が残されてはいますが、着実に自動運転への道筋が出来上がっていっていますので、そう遠くないうちに、車が自動で目的地まで私たちを運んで行ってくれることでしょう。まずはアンドロイドナビを入れて未来に備えるのはどうでしょうか?
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