自動車のインパネ周りはどう進化してきた?ドライブの必需品ともなったカーナビの歴史も紐解く

ドライブの必需品 カーナビ

自動車のインパネ周りはどう進化してきた?ドライブの必需品ともなったカーナビの歴史も紐解く

自動車の最大の役割は安全かつスピーディーに移動することです。しかし、単に速さだけを求めるのであれば、新幹線や飛行機など他にも交通手段は多く存在します。自動車の魅力は、なんといってもプライベートな空間が確保でき、自分のペースで行きたいところにいつでも行けるというのが大きなポイントといえるでしょう。

しかし、単に移動できれば良いというものではなく、ドライブをより充実したものにするためにドライバーの負担を軽減したり、楽しみながら移動できる工夫が随所に施されています。その最たる例がカーナビやカーオーディオなど、インパネ周りに集約されているといっても過言ではありません。今回は自動車のインパネ周りがどのように進化してきたのか、その歴史を紐解いていくとともに今後の自動車はどうあるべきか、未来についても詳しく解説していきます。

自動車のインパネ周りの歴史

自動車のユーザビリティを左右するインパネ

そもそも自動車のインパネとは「instrument panel」の略称で、日本語に直訳すると「計器盤」という言葉に該当します。すなわち、インパネとはスピードメーターやタコメーター、燃料計などが表示されているメーター周りのことを指していました。かつての自動車はシンプルな構成のものが多く、現在のように電装パーツが多用されたものは限られていましたが、時代の変化とともに自動車も多機能化。エアコンやオーディオ、カーナビといったパーツが標準装備となっている自動車がほとんどで、それらを総称してインパネとよばれるようになりました。

ちなみに、ダッシュボードもインパネと同じ意味として使われることもありますが、メーター類やオーディオ系の装備を紹介する際にはダッシュボードよりもインパネという言葉が使用されるケースが多い傾向があります。

インパネの歴史

インパネ周り

 

そもそも自動車にインパネが採用され現在のような形状になったのは、自動車が登場するはるか以前の馬車の時代にまで遡ります。馬を動力に走る馬車は、脚の蹴り上げなどによって乗員に泥が飛び散ってくることがよくありました。これを防ぐために、馬車の前方に泥除けとして設置された板状のパーツがインパネのルーツとされています。その後エンジンを搭載した自動車が登場するのですが、この時代の自動車は時速15km程度の低速であったことから、そもそも速度計を設置する必要性も低かったのです。自動車普及の代名詞的存在とされているフォードT型ですら、当初のモデルにはスピードメーターが搭載されていませんでした。

しかしその後、エンジンの性能が発達していくと同時にタコメーターやスピードメーターなどの計器類が登場。初めてインパネに計器類が搭載されたのは、1911年にフランスで生産された自動車とされています。1900年代半ば以降になるとエアコンや燃料計、ラジオなどのオーディオ類もインパネに組み込まれるようになり、現在の自動車に徐々に近づいてきました。

ワイパーやヘッドライト、クラクションなどの操作はハンドル周辺のスイッチ類で操作できるような作りが定番となっていますが、20世紀の自動車は実に多様で、海外の自動車のなかにはインパネ周辺にスイッチが埋め込まれたような形状のものも登場しています。それはまるで飛行機のコックピットのように多数のスイッチで埋め尽くされ、今の自動車のように操作が統一されているとは言い難いものでした。しかし同時に、このような試行錯誤を繰り返しながら自動車は進化を繰り返してきたという歴史の証明でもあります。

Citroën PRN Satellites or ‘lunule’

自動車の必需品となったカーナビ

自動車の必需品 カーナビ

快適なドライブを可能にするためのツールとして、今やカーナビは欠かせないものとなりました。多くの自動車メーカーは自動車にカーナビを標準装備またはオプション装備としてラインアップしており、慣れない道でも安心してドライブを楽しめるようになりました。

最近ではスマートフォンの地図アプリをカーナビとして活用することもできますが、自動車を運転する際のモニターの視認性や操作性、カーオーディオとの連携などを考えるとスマートフォンよりもカーナビのほうが使いやすいことは間違いありません。当社でご案内している、アンドロイドナビはその最先端のものです。

一方でスマートフォンのメリットとしては、地図アプリのデータがリアルタイムで更新されるため、一般的なカーナビのように更新の手間やコストがかからないことが挙げられます。そのようなメリットを活かし、なかにはスマートフォンと連携する前提で開発されたカーナビも販売されています。

カーナビの進化を見ると車の歴史も見えてくる

現在では一般的となったカーナビですが、GPSによる測位システムを搭載したカーナビが登場したのは1990年のこと。マツダから発売されたユーノス・コスモに世界初のGPSカーナビとして搭載されました。しかしこの当時のカーナビは、位置情報を取得する精度も高くなく、現在のように正確な位置を測定できるシステムではありませんでした。GPSは複数のGPS衛星との通信によって現在地を割り出すという仕組みのため、捕捉するGPS衛星の数が少ないと位置情報の精度も悪くなってしまいます。当時は現在に比べて捕捉できるGPS衛星も限られており、加えて利用できる時間帯も限定されていました。

しかしその後、地図情報がCDやDVD、その他メディアに搭載されるようになったほか、GPSの精度も向上。これによって1990年代後半から徐々にカーナビは普及しはじめ、同時にDVD再生機能などのオーディオ機能も充実するようになってきました。

カーナビの黎明期はトヨタのクラウンやセルシオといった高級車への搭載がメインでしたが、徐々に大衆車へも普及。さらにはメーカー純正ナビだけではなく、パイオニアやケンウッド、パナソニックなどのメーカーがアフターパーツとして装着できるタイプのカーナビも開発したことによって、高機能化と低廉化が加速していくことになりました。

電気自動車の開発を手掛け、先進的な自動車メーカーとしても知られるテスラ社の車には、従来のカーナビとは一線を画すモニターが搭載されています。大画面のタブレット型端末がそのままインパネに埋め込まれたようなデザインで、カーナビとしての機能はもちろん、あらゆる機能をタッチパネルで操作できるようになっています。また、常にオンラインで接続され、パソコンやスマートフォンのようにアップデート作業をすることによって多様な機能が追加される仕組みを搭載しています。

このようなタブレットにも似た大画面のカーナビは当社で受注生産をしている「テスラスタイル」ともよばれ、操作のしやすさと画面の見やすさ、近未来的なデザインで高い支持を獲得しています。

▼参考記事▼
https://multiple-co.com/2020/06/01/navi2

これからのカーナビとは?世界で進むカーナビのエンタメ化

カーナビはもはや経路を案内するためのツールではなく、移動時間を快適に過ごすためのエンタメツールとしての役割が大きくなってきています。この流れは今後も加速し、これまでなかった革新的な機能が搭載されたカーナビが続々と登場してくることは間違いないでしょう。新たな時代に突入したともいえるアンドロイドナビ導入している事例を見ていきましょう。

今回は衝撃的なカーナビを搭載した中国の自動車の事例と、日本で進むカーナビのテクノロジーについてもピックアップしてみました。

カーナビ エンタメ化

中国の事例

毎年アメリカで開催されている家電の見本市「CES」において、2019年に中国は電気自動車を出展しました。BytonとよばれるEVのベンチャー企業がSUVの電気自動車を発表したのですが、多くの来場者を驚かせたのがそのインパネ周りです。なんとインパネ全体を覆うように横長の巨大ディスプレイを搭載し、そのサイズは実に49インチ。さらには後席にもiPadサイズのディスプレイが搭載され、カーオーディオメーカーやオーディオ専門のショップがセットアップしたデモカーを彷彿とさせるほどです。

EVとしての性能は約400kmの航続距離をほこり、これは国産EVの代表格である日産リーフと比べても遜色のない数字です。価格は4万ドル(日本円で約450万円相当)と発表され、ライバルとなるテスラ社に比べて安価な価格設定となっています。

中国版テスラ「Byton」 巨大ディスプレイを備えたEVを年内量産:CES 2019|Engadget

日本の事例

デジタルや自動運転などの分野において日本は世界のなかでも遅れをとっていると考えられがちですが、実は先進的な技術を積極的に開発していく動きが活発化しています。パナソニックもそのうちのひとつで、「デジタルコクピット」というコンセプトのもとで革新的な価値を生み出そうとしています。

これは一言で表すとテスラスタイルのような大画面のモニターをインパネ中央部に組み込み、エンタメや運転支援、その他車内環境に関するコントロールを行うというもの。後部座席に設置される複数のモニターを一括で管理したり、アクティブノイズコントロールという技術によって車外からの騒音を低減したりする機能も実装でき、より快適なドライブが実現できます。

パナソニックが開発したデジタルコクピットは「SPYDR2.0」と名付けられ、OSにはAndroid Pを採用。テスラに採用されているシステムに対抗するため、拡張性や柔軟性を強く意識して開発されました。

パナソニックが次世代デジタルコクピット、グーグルの「Android P」採用…CES 2019|Response

カーナビはエンタメ化が大きなトレンド

国内外の事例を見ても分かるように、カーナビはこれまでの常識を大きく覆すほど大画面化が進んでいます。そもそも経路を案内するという本来の目的を達成するのであれば、これほどまでに大きなモニターは必要ありません。むしろ運転中は画面を注視することができないため、あまりにも大きな画面は運転の妨げになってしまうと考える人も多いはず。それでも自動車メーカーやオーディオメーカー各社が開発を進める理由としては、エンタメの要素を強くアピールしていきたいという狙いがうかがえます。

かつての自動車といえばラジオやカセットテープ、CDなどの音声がメインで、その後DVDやテレビなどの映像コンテンツにも対応するようになってきた歴史があります。しかし、DVDやテレビといった映像は助手席または後部座席に乗っている人が楽しんだり、停車中にドライバーが楽しむという前提で開発されたものです。実際に多くの自動車メーカー純正のカーナビでは運転中にテレビの映像が映し出されず、音声のみがスピーカーから流れるという仕様になっています。

しかし、今後の自動車は運転中でもエンタメを楽しめるような機能の実装が重要視されてきます。その大きなカギを握っているのが自動車メーカー各社が研究開発を行っている自動運転技術です。

自動運転の実現とカーナビの重要性

自動運転の実現 カーナビの重要性

自動運転技術が確立されると、ドライバーはこれまでの役割を終え、助手席や後部座席に座る同乗者と同じように座っているだけで目的地に到着できるようになります。自動運転といってもさまざまなレベルがあり、完全自動運転の実現はもう少し先になると考えられます。しかし、たとえば日産が開発したスカイラインは高速道路での自動運転が可能になっているように、ある一定の条件下ではドライバーがハンドルから手を離した状態でも自動的に制御ができるようになっています。

自動運転については日本国内のみならず海外でも技術開発が進んでいるため、先進的な事例としては以下の記事もぜひ参考にしてみてください。

自動運転車はどこまで進化している?最新ニュースまとめ

自動車の運転に集中する必要性が徐々に薄らいできているなかで、今後快適なドライブを実現するためにはカーナビのようなエンタメツールが必要不可欠になります。それは目的地まで時間を有効に活用するために映画やテレビ番組を見たり、同時にドライビングの状況を逐一画面上に表示するような機能が欠かせなくなるからです。

私たちがイメージする自動運転を実現するためにはAIIoTの技術的な課題をクリアすることはもちろん、法律の面での課題をクリアする必要もあるでしょう。いずれにしてもカーナビは自動車に搭載されるデジタルデバイスとして先進的な役割を果たしていくことは間違いありません。

あとづけ屋ではこの最先端の技術のベースになるアンドロイドナビの販売、DIYサポートをしております。
自動運転はできませんが、まずは車内エンタメができる様になっています。国内ナビの半分ぐらいの価格で国内ナビについていない便利な機能が盛りだくさんです!是非DIYで愛車に愛情注入をするのはいかがでしょうか?

Share this post