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 公開日: 2019/09/09 最終更新日: 2020/07/04

中国製Androidスマホは本当に大丈夫?日本国産Androidスマホとの比較

Category: News Tag: 公開日: 2019/09/09 最終更新日: 2020/07/04
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スマートフォンをはじめとした通信デバイスは生活に欠かせないライフラインとなりました。しかしその一方で、通信費としてのコストも年々上昇傾向にあり、その裏には端末価格の上昇があります。一般的に大手通信キャリアのスマートフォンは分割契約を結んで毎月端末代金を支払うケースがほとんどですが、最近では格安スマホの事業者も続々と登場し劇的に通信料金は安くなっている傾向にあります。

その裏にあるのが海外のAndroid端末です。特に中国製のAndroid端末は高性能で格安のものが多いのですが、国産のAndroid端末に比べて実際のところどうなのでしょうか。今回は中国製Androidスマホと国産Androidスマホを比較しながら解説していきます。

Android端末

国産Androidスマホの主要ブランド

まずは国産Androidスマホがどのようなブランドから販売されているのか、いくつか主要なブランドをピックアップしながら解説していきましょう。

スマホの主要ブランド

SHARP

SHARPといえば液晶に強いメーカーとして有名ですが、今でもAQUOS PHONEは代表的なAndroid端末といえるでしょう。もともと純国産の家電メーカーでしたが、業績不振により経営が急速に悪化。一時は東証1部から2部への降格という事態に陥りましたが、その後台湾の半導体メーカー鴻海グループの傘下入りが決定。現在も主力のテレビや携帯電話を中心に、家電製品を多く手掛けています。

SHARPのスマホといえばIGZO液晶が有名です。消費電力を大幅に抑えることに成功し、スマホの最大の課題であるバッテリーの持続時間を大幅に改善することに貢献しています。

富士通

富士通といえばNECにならぶ国産のPCメーカーとして有名ですが、Androidスマホは「arrows」というブランドで展開しています。

Arrowsの特徴は国産にこだわり、日本国内の工場で設計から開発まで行われている点にあります。さらにはプライバシーモードを全機種に搭載しており、個人情報の塊であるスマートフォンを安全に利用するための対策が施されています。

SONY

日本を代表する家電メーカーで世界的にも有名なSONY。テレビやオーディオ機器などを得意とし、ハイテク関連の家電では高い技術力をもった企業です。

スマートフォンの分野では「Xperia」が有名で、スマートフォン黎明期からiPhoneに並ぶほど根強いファンを獲得しています。手頃な価格帯から購入できるエントリーモデルから、多くの機能を搭載したフラッグシップモデルまで幅広いラインアップを誇り、あらゆるユーザーのニーズに対応できる強みをもっています。

KYOCERA

京セラといえば、いわゆるガラケーとよばれる従来の携帯電話のイメージが強い方も多いかもしれません。

しかし、「URBANO」や「DIGNO」、かんたんスマホなど複数のシリーズを展開しており、価格帯も手頃なものが多くラインアップされています。URBANOは落ち着いたデザインで大人のスマートフォンといった印象で、DIGNOは実用性を意識した防水・防塵機能などが充実。かんたんスマホは近年急速に需要が高まっているシニア層からの熱い支持もあって人気が高まっています。

中国産Androidスマホの主要ブランド

次に中国のAndroidスマホを展開している主要なブランドを見ていきましょう。

中国産Android

ZTE

ソフトバンクやドコモでキッズ携帯などを作成しているメーカーです。

以外に日本製のイメージがありますが、現在のキッズ携帯はほとんど中国製ということになりますね。

ZTEは中国に拠点を構える通信機器メーカーです。スマートフォンをはじめとして通信基地局に使用される設備の開発も手掛けています。

Android端末の特徴としては、とにかく価格の安さにアドバンテージを持っており、同スペックのAndroid端末同士で比較してみても、国産Android端末よりも半額以下の価格で購入できるものも少なくありません。

2019年から新たな端末の発表はされていませんが、SIMフリー端末を安く購入したい場合は選択肢の一つに入るブランドといえるでしょう。

HUAWEI

HUAWEIZTEに並ぶ中国を代表する通信機器メーカーです。こちらもスマートフォン端末はもちろん、通信設備の開発を手掛けており、特に次世代通信規格である5Gにおいては他のメーカーと熾烈な競争を強いられています。

iPhoneにも匹敵するほどの高品質なAndroid端末を開発しており、スペックだけで比較するとiPhoneを凌駕する端末も少なくありません。

これまで中国産の製品といえば、壊れやすく安心して使えないといった印象が強かったですが、近年ではHUAWEIをはじめとして国産スマホ以上の性能や品質を誇るものも続々と登場してきています。

正直日本メーカーよりも優れてきているようにも感じます。

話題の折りたたみスマホの発売も確定しており、今後の動きが気になるメーカーですね。

中国産Android端末は本当に大丈夫?

中国産Androidと聞いて真っ先に「HUAWEI問題」を連想する方も多いのではないでしょうか。米中の貿易対立の渦中にいるHUAWEIですが、Android端末を購入しても本当に良いものなのでしょうか。多くの方が気になる今後の展開も鑑みながら、HUAWEI端末を選択する良し悪しについて解説します。

HUAWEI問題

通信キャリアが販売しているHUAWEI端末であれば問題ない

まず大原則として、日本国内でスマートフォンを利用するためには本体に「技適マーク」とよばれるものが印字されているものでなければ違法となってしまいます。この技適マークとは電気通信事業法、電波法とよばれる2つの法律に準拠していることを証明するもの。

ごく稀に海外製のSIMフリー端末等で技適マークが印字されていないものもありますが、これを日本国内で利用すると違法になってしまいます。当然のことながら、日本国内の通信キャリアから販売されている端末であれば全て技適マークに対応しているため安心です。

HUAWEIの最新端末である「P30」という機種がありますが、米中の貿易対立の影響を受け日本国内でも一時販売が延期される騒動となりました。しかし、現在は多くのキャリアが取り扱いを再開しています。

アメリカと中国の情勢によってはHUAWEI端末の今後はどうなるか明確なことは言えませんが、少なくとも日本国内のキャリアから販売されているAndroid端末を利用している場合は安心といえるでしょう。

米中の今後によってはHUAWEI端末が利用できなくなる?

HUAWEI問題は今後どのように進展していくか分かりません。少なくとも現時点では利用できていても、両国のゆくえによっては日本国内での取り扱いが停止になる可能性もゼロとはいえないでしょう。しかし、その場合であっても日本国内のキャリアと契約して端末を購入しているものであれば、何らかの補償や対策が提供されると予測できます。

Android端末のため、当然のことながらOSにはGoogle社が開発したAndroid OSが搭載されているのですが、アメリカ政府の対応によってはHUAWEI端末へのOS供給が停止される可能性もあり、今後どのようになるのかは依然不透明なままです。

国産メーカーのスマホはどんな人におすすめ?

ここまで国産メーカーと中国産メーカーのスマホの特徴をいくつかピックアップしてきましたが、結局のところどちらを選ぶべきなのでしょうか。スマホの使い方によってもニーズは異なるため一概には言えませんが、おすすめのポイントを紹介していきましょう。まずは国産スマホメーカーのおすすめのポイントからピックアップしていきます。

国産メーカー

かんたんスマホが欲しい方

近年、シニア層へのスマートフォンの需要が一気に高まっています。コミュニケーション手段が多様化したなかで、従来の電話やメールだけでは家族とのコミュニケーションが十分取れなくなっていることも大きな要因として挙げられます。

一般的なスマートフォン端末のなかには「シンプルモード」とよばれるかんたんスマホのようなモードに切り替える機能もありますが、やはりスマートフォンの操作に慣れていない方にとってはかんたんスマホがもっとも使いやすいモデルであることは間違いないでしょう。

国産スマホメーカーでは、かんたんスマホの開発を手掛けているメーカーがあります。富士通のarrows、京セラのかんたんスマホなどが選択肢として考えられるでしょう。

国産スマホにこだわる方

中国製のスマホは急成長を遂げて品質も大幅に改善されてきています。しかし、それでも国産メーカーにこだわりたいという方も依然として多い傾向にあります。

Androidスマホを安心して使いたい方や、サポートの高さで選ぶのであれば国産のAndroidスマホを選択するのもおすすめといえるでしょう。

中国メーカーのスマホはどんな人におすすめ?

国産メーカーの品質の高さは多くの人が認識していると思いますが、中国メーカーのAndroidスマホを選ぶメリットは何があるのでしょうか?こちらもいくつかのおすすめポイントをピックアップしていきましょう。

中国メーカーのスマホ

スマホ料金を安く抑えたい方

中国メーカーのスマホは国産メーカーのスマホと比較したとき、手頃な価格で購入できる強みがあります。もちろん、モデルによってスペックの良し悪しはありますが、あくまでも同等スペックのもので比較してみるとその差は歴然としています。

Android端末はiPhoneに比べて端末価格が下がりやすく、最新モデルにこだわらないのであれば旧モデルを一括で安価に手に入れることも可能です。月々の分割金を払わずに済むため、毎月の通信費を大幅に節約することができるはずです。

特に格安スマホで契約している方には中国メーカーのスマホがおすすめです。

最新機能をいち早く使いたい方

中国メーカーのスマホには最新の機能が搭載された端末が多く登場します。当然のことながら最新モデルのため多少価格は上がってしまいますが、それでも最新のiPhone端末に比べると非常に手頃な価格で購入できます。

国産スマホにも独自の機能が搭載されていることはありますが、技術的にも新しく斬新な機能を備えたAndroidスマホは中国メーカーのものに多く見られる傾向があります。最新の機能は技術的に洗練されておらず不安定な挙動を見せることもあるのですが、それでもいち早く新たな機能を体験してみたいという方には中国メーカーのスマホがおすすめです。

結局のところ、国産と中国メーカーどちらが良い?

Androidスマホは国産メーカー、中国メーカーそれぞれに良いところがあり、一概に比較できるものではありません。しかし、機能やコストなどをトータルで考えたとき、中国メーカーのAndroidスマホのほうがコストパフォーマンスに優れていることは明らかです。

安くて高性能なAndroidスマホを選びたい、国産と中国メーカーのスマホの2択で迷っているという方は、一度中国メーカーのスマホを使ってみると意外なほど快適に利用できるかもしれません。ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。