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カーナビやカーオーディオの国内トップメーカーのクラリオンから、車のカーナビから家のエアコンなどを操作することができる「HOME IoT」を発表しました。
確かに、車で出掛けているときに部屋に帰ってみると蒸した部屋の中に入らないといけないストレスがありますから、タイマーをセットしたりして出掛けたりすることがあります。
暑い夏の日だったりすると、エアコンで冷えた部屋に入りたいものですから、出先でエアコンの操作ができるのであれば楽になりますね。
クラリオンが独自に構築するクラウドネットワークを使用して、カーナビから家電製品などにアクセスできるようにするもので、これまでにクラリオンでは音声コマンドによって目的地の検索や、スマホでの電話発信、メールの送信や音楽の再生をすることができました。
この技術を使うことで、運転しながらでもカーナビから音声によって家のエアコンの電源をつけたり温度設定を変更したりすることができるようになります。
これには、家電製品自体がネットワークに通信している必要がありますが、ネイチャーリモを使うことで家電を赤外線を介してインターネットに繋げることができます。
そして、スマホを使ってネット接続したクラリオンのカーナビ「クワッドビュー」シリーズと連携させることで、出先でもカーナビからの音声入力によって自宅にあるエアコンの操作をすることができるようになります。
あくまでもエアコンは一例なので、その他にも電気を付けたりすることもできたり、お風呂の追い炊きをすることもできたりしますので、それら家庭用の機器に繋げることができることから「HOME IoT」と呼ばれています。
クラリオンがクラウドネットワークによるサービスを手掛けるようになったのは、2010年のことのようです。
それから、車載ナビに実用化することができるようになるまで、一心にクラウドを活用することを技術開発本部技術戦略室スマートコックピット事業企画部で主管を務める方はまい進してきたと言っています。
従来のカーナビでは、カーナビ本体に内蔵されているメモリ(HDDやSDカード)に地図のデータが入っており、年々変化していく道路状況に対応するためには、地図データのアップデートが必要になってきました。
しかし、その地図データを更新するためには数万円程度の更新料を支払わなければならなかったりと、使用者への負担が大きかったのも確かにあります。
スマートフォンを使えば、いつでも最新の道路状況を見ることができますし、新しく開通した道でもすぐに反映されたりしているので、カーナビのように新しい道路が表示されなくなってしまえば使う機会も少なくなってくるでしょう。
だからこそ、カーナビっでの地図データの更新を無くしたり、その他の機能を拡充させるためにはクラウドネットワークを活用することが急務となっていたようです。
クラリオンの音声コマンド入力では、地方によってのイントネーションなどの違いを認識させることが難しかったようで、グーグルと組んだからこそ、音声検索機能を充実させることができたと話しています。
関東と関西でマクドナルドの言い方が違ったりするのもありますし、地方によって若干のイントネーションの違いはどうしても出てきてしまいますので、そこをカバーする技術がグーグルにはありました。
カーナビではBluetoothを用いたハンズフリーの機能があったりしますが、それらを使っている人は少なく、ほとんどの人はスマホを耳に当てて電話をしたりしています。
便利な反面、使い慣れなかったりすれば敬遠されてしまい、使われることなく月日が流れてしまいます。
クラウドサービスも同様で、日本ではまだまだ浸透していないサービスであり、活用しているユーザーが少ないのが現状です。
そうなれば、いくらカーナビでクラウド接続によって便利になりましたとうたったとしても、利用する人がいなければ意味がありません。
だからこそ、単純明快な家電製品とリンクさせることができて、生活に近いエアコンの操作ができるということをプッシュしているようでした。
クラリオンから販売しているカーナビでも、その他のメーカーが販売しているカーナビであってもスマホとリンクして使うことのできるカーナビは多数あります。
スマホの機能を使って、ネット接続をすることで動画を見たりすることもできますし、音楽のストリーミング再生をすることもできます。
一番いいのは、車に乗っていてカーナビがスマホと同様に使えることではないでしょうか?
iPhoneやAndroidのように、OSが組み込まれてSIMが挿入されていることによってネット通信ができれば、スマホと同様に使うことができます。
実は、カーナビにもアンドロイドナビというものが販売されており、車の中でアプリを使用したりすることができる優れものです。
スマホをカーナビにして使うことができる時代になったように、今度はカーナビをスマホのようにして使うことができる時代になりました。
これによって、車の中で退屈せずにアプリを使って動画を再生することもできますし、スマホから操作することができる家電製品などがあれば、アンドロイドナビに入れて使用することができます。
時代はドンドンと進化していっていますので、大手メーカーが開発して発表してきているカーナビも同様に、私たち利用者自身が何を使っていけばいいのかを精査していかなければなりません。