
EVコンバートは、ガソリンエンジンを降ろし、モーターとバッテリーへ載せ替えて電気自動車にする改造です。あとづけ屋は1959年式シボレー パークウッドを実際にEV化し、2023年9月7日に3ナンバーで車検に合格させました。カタログではなく、自社の工場で起きたことだけをこのページに書いています。
お車の写真を送っていただくだけで大丈夫です。EV化できるか/いくらかかるか/どのくらい日数がかかるかを、現物を見た上でお答えします。ご相談・お見積りは無料です。
Q. EVコンバートとは?
EVコンバートとは、既存のガソリン車からエンジン・燃料タンク・排気系を取り外し、モーターと駆動用バッテリーに載せ替えて電気自動車へ改造することです。コンバートEV・EVスワップとも呼ばれます。日本では公道を走るために書面審査と構造等変更検査が必要で、合格すると車検証の記載が「電気」に変わります。旧車をそのままの姿で残しながら、駆動系だけを新しくできるのが最大の特徴です。
新車を買えばいい、という話ではありません。その1台でなければ意味がない方のための改造です。40年、50年、60年と乗ってきた車。あるいは、親から受け継いだ車。もう部品が出ない、修理してくれる工場がない、この先いつまで乗れるか分からない——そこに手を打つのがEVコンバートです。
CONTENTS
01 / What is EV Conversion
目次
やっていることは、じつはとてもはっきりしています。「燃やして走る」から「electricで走る」へ、動力だけを入れ替える。ボディも、内装も、あの形も、そのまま残ります。
01
降ろすもの
エンジン、燃料タンク、マフラーなどの排気系、ラジエーター、燃料ポンプ。燃焼にまつわる部品が車から無くなります。オイル交換もプラグ交換もマフラーの錆も、この時点で過去のものになります。
02
載せるもの
駆動用モーター、インバーター、駆動用バッテリー、バッテリーを管理するBMS、車載充電器、DC-DCコンバーター、充電ポート。これらを、その車の骨格に合わせて配置し直します。
03
残すもの
ボディ、フレーム、内装、灯火類、そして「その車らしさ」。ミッションを残す構成であれば、シフトを操作する感覚も残せます。見た目は変わりません。変わるのは音と、走り出しの滑らかさです。
「EVコンバート」「コンバートEV」「EVスワップ」。この3つは、ほぼ同じことを指しています。エンジンを別のものに載せ替えることを自動車の世界では昔から「スワップ」と呼び、その相手がEVになったのでEVスワップ。改造して電気自動車に変換するのでコンバートEV。あとづけ屋では、お客様に一番伝わる言葉としてEVコンバートを使っています。
※ 当社の事業としての正式な発表名称は「EVスワップ」です(2023年11月15日発表)。このページでは検索されている言葉に合わせて「EVコンバート」と表記しています。
新車のEVは、完成した製品を選ぶ買い物です。EVコンバートは、いま手元にある1台を残すための工事です。だから、比較されるべき相手は新型EVではありません。「そろそろ手放そうか」という決断のほうです。
手放すか、乗り続けるか。乗り続けると決めたとき、次に来るのが「あと何年もつのか」という問題。EVコンバートは、そこに答えを出す手段のひとつです。
02 / Why
ご相談をいただくとき、理由はだいたい次の3つのどれかです。順番に、正直にお答えします。
この車をEVにできませんか。音が静かになって、街中でも気を遣わずに乗れるようになるなら。
— 願い その1|旧車をEVにしたい
できます。ただし「載せ替えれば終わり」ではありません。60年前の車には、モーターを載せる場所も、バッテリーを積む場所も、設計上どこにも用意されていないからです。あとづけ屋では第1号機で、エンジンベイを3Dスキャンして実測し、そのデータからモーターマウントとバッテリーケースを新規に設計・製作しました。既製のキットを流用したのではなく、その車の寸法に合わせて作っています。
結果として何が変わるか。アイドリングの振動が消えます。夏の渋滞で水温を気にしなくなります。始動でぐずることがなくなります。旧車を「気を遣って乗るもの」から「普通に使えるもの」へ寄せる——これがEVコンバートで最も体感される変化です。
とにかく、この1台に長く乗りたい。部品がもう出ないと言われてしまって、この先が不安なんです。
— 願い その2|旧車に長く乗り続けたい
旧車が壊れる場所は、多くがエンジンまわりに集中しています。キャブレター、点火系、燃料ポンプ、ウォーターポンプ、ラジエーター、排気系。EVコンバートは、この壊れる場所そのものを車から取り去る工事です。取り去ったものは、二度と壊れません。
そしてEV化の作業では、腐食した配線やブレーキ、足まわりの部品も同時に見ることになります。第1号機でも、使える部品を探し、無ければ代用品を見つけ、それでも無ければワンオフ(特注製作)で作りました。結果として車の中身が新しくなる——これが「長く乗りたい」という願いに対する、いちばん実質的な答えです。
0本
プラグ交換
点火系トラブルの心配
0L
エンジンオイル
オイル漏れの心配
0回
キャブ調整
季節ごとのセッティング
1959年式
第1号機のベース車
シボレー パークウッド
いつか息子に渡したいんです。でも、この子がこの車を維持できるとは思えなくて。
— 願い その3|旧車を次の世代に渡したい
これがいちばん多く、そしていちばん切実なご相談です。問題は車ではなく、受け取る側にその車を扱う技術と時間があるかという点にあります。キャブの調整ができる。ぐずるエンジンを宥められる。異音の意味が分かる。——それは、渡す側が数十年かけて身につけたものです。同じものを求めるのは酷な話です。
EV化した車は、その前提を必要としません。乗り方は、今どきの車とほとんど同じです。充電して、アクセルを踏む。渡された側は、車の相手をするのではなく、車に乗ることができます。
あとづけ屋の代表・若尾自身が、1959年式のシボレー パークウッドを「いつまでも乗り続けたい」と思ったところからこの事業を始めました。第1号機は、他の誰かの車ではなく、自分の車です。▶ EVスワップ発表と開発の歩みはこちら
03 / Case Study
あとづけ屋のEVコンバート第1号機は、1959年式シボレー パークウッド。インパラと同じフルサイズ・ワゴンで、パークウッドの名で売られたのは1959年から1962年までの3年だけです。この車を、実際にEV化して車検に通しました。


代表の若尾が個人的に所有し、こよなく愛してきた1台だからです。事業として成立するかどうかより先に、「自分の車を、この先も乗り続けたい」という理由がありました。だから第1号機は他人の車ではありません。失敗したら自分が困る条件で開発しています。
作業でいちばん大変だったのは、EV化そのものではなく部品探しでした。60年以上前の車は内部の部品が腐食しています。新しい部品を探し、代用品を探し、それでも無ければ特注で作る。この積み重ねが工期の大半を占めます。
アメ車専門メディア「アメ車ワールド」に、ボンネットの中からトランクのバッテリー、車検の通し方、そして費用まで取材いただきました。こちらが用意した説明ではなく、その場で聞かれたことに答えた記録です。下の動画に、このページに書いたことの大半が映っています。
※ 第三者メディアによる取材動画です。当社の施工動画はあとづけ屋 公式YouTubeでも公開しています。
ボンネットの中から車検の話まで(37分)
モーター、冷却、ブレーキ、バッテリーの中身、構造等変更検査で何を求められたか。EVコンバートの実際が、いちばん詳しく分かる回です。
展示会場での反応(アメフェス2023)
会場では、動画やサイトを見ずにたまたま通りかかって足を止めた方が何人もいました。見た目はヴィンテージのまま、音がしないことに気づいて驚かれます。
04 / Under the Hood

5.8LのV8を降ろし、モーターユニットへ。60年以上前に設計されたエンジンベイに、現代のEVコンポーネントを収める必要がありました。設計上、収まる場所は用意されていません。だから、測って、作りました。
エンジンベイを3Dスキャン
手作業の採寸では、60年前の個体差を拾いきれません。エンジンベイを3Dスキャンして実測データに起こし、モーターとバッテリーをどこに、どの向きで置くかを検討しました。
マウントとケースをワンオフ製作
モーターマウントのブラケット、バッテリーケース、充電器とDC-DCコンバーターのブラケット。既製品では合わないため、スキャンデータをもとに製作しています。
国内基準に合う部品へ切替
当初は米国SEMAショーにも出展されているEVプラットフォームの採用を検討しましたが、国土交通省の基準に合わず国内では許認可が下りないと判明。国産のモーターほか、日本の基準に適合する部品構成へ変更しました。
| 項目 | 仕様 | 補足 |
|---|---|---|
| ベース車両 | 1959年式 シボレー パークウッド | V8 5.8L/改造前は1ナンバー登録 |
| 駆動方式 | 電気モーター駆動へ換装 | エンジン・燃料タンク・排気系を撤去 |
| 駆動用バッテリー | 40kWh | リン酸鉄リチウムイオン系。モジュール構成で車両に合わせて搭載 |
| 航続距離の目安 | 200km前後 | 使用状況・気温・積載により変動します |
| 充電 | 家庭用200V電源で6〜7時間で満充電 | 専用の充電設備工事が必要です |
| バッテリー拡張 | 理論上 最大83kWhまで増設可能 | 搭載スペースと車両重量の制約を受けます |
| 冷却 | モーターは水冷 | 充電時のバッテリー周辺にも別途冷却装置を装備 |
| バッテリー管理 | BMS(バッテリーマネジメントシステム)でセル単位に監視 | セルごとにセンサーを取り付け、電圧・温度を管理 |
| 急速充電 | 高速道路のサービスエリア等の急速充電器が使える | 国内規格の部品で組んでいるため。大黒パーキングエリアの90kW級で、8割まで15分ほど(実走行での目安) |
| 回生ブレーキ | 付いていません | ブレーキで充電する機能は搭載せず。ブレーキは油圧のまま、負圧はバキュームポンプで作る |
| ブレーキ | フロント=ディスク/リア=ドラム(オリジナルのまま) | 審査でいちばん苦労したのが制動性能。60年前の設計を現在の基準に合わせ込んだ |
| 変速機 | EV用のギアに交換(元は3速オートマチック) | 元のミッションを残す構成も可能。操作の感触を残したい方はこちら |
| 補助電源 | 12Vの補助バッテリーを別途搭載 | 灯火類・ワイパー・ウインカーは12Vのまま。元の回路図を活かして制御している |
| 部品の産地 | メイドインジャパンで構成 | パワーステアリングフルードに至るまで国産。米国製キットは出力が大きすぎて国内の認可が下りなかった |
| 車検 | 2023年9月7日 3ナンバーで合格 | 改造前の1ナンバーから変更。3ナンバーでないとEVの税制優遇を受けにくいため |
| ナビゲーション | テスラスタイルの大画面ハイテックナビを搭載 | 60年以上前の車体を、現代のインターフェースで操作する |
※ 上記は第1号機(プロトタイプ)の仕様です。ベース車両・ご要望により構成は変わります。仕様は改良のため予告なく変更する場合があります。出典=2023年11月14日 当社プレスリリース/アメ車ワールドによる取材動画(2023年10月14日公開)/社内施工記録。
冷却は、思ったより本気の装備
モーターとギアは水冷。それとは別に、充電するときにバッテリー周辺を冷やす電動の冷却装置が付いています。作動中は中心部が氷点下まで下がるほどで、ここは安全に直結する部分です。
冷暖房は「電気の使い方」の設計
エンジンの熱を使う暖房はEVでは成立しません。電動コンプレッサーで組み直します。冷房も暖房も走行距離に響きます(特に暖房)。どこまで積むかは、必要な航続距離との相談になります。
維持するのは、タイヤとブレーキ
オイル交換も、点火系も、排気系もありません。日常的な消耗品はタイヤとブレーキ、あとは補助バッテリーと冷却系くらいです。「ほぼメンテナンスフリーに近い」——これが実際に走らせている感触です。

あとづけ屋はもともと、輸入車・アメ車のカーナビを車種別に開発・施工してきた会社です。EV化した車は、電源も配線も、もとの車とは別物になります。その車に何が起きているかを画面で分かるようにするところまでが、私たちの仕事の範囲です。
エンジンの音や振動で車の調子を読んでいた運転は、EV化すると成立しません。代わりに、数字で見えるようにする。ここは、ナビを作ってきた会社だからできる部分です。
回路の基盤設計から手がけているため、車両側の状態に合わせた配線・電源設計まで社内で対応します。
05 / Running Cost
ここは、旧車オーナーにとって最も現実的な変化が起きるところです。EVコンバートすると、旧車特有の重い税負担から外れます。
| 区分 | 年間の自動車税種別割 | 根拠 |
|---|---|---|
| ガソリン車のまま (3ナンバー・排気量4.5L超6.0L以下) | 88,000円 | 排気量区分による課税 |
| EVコンバート後 (3ナンバー・電気) | 29,500円 | 電気自動車は排気量1.0L以下相当として扱われ、グリーン化特例の軽減が適用 |
環境性能割が非課税
取得時にかかる環境性能割は、電気自動車は非課税です。
自動車重量税のエコカー減税
電気自動車は自動車重量税が免税となる区分に該当します。
グリーン化特例
電気自動車は自動車税種別割が概ね75%軽減される特例の対象です。
⚠️ 税制は改正されます。上記は第1号機を登録した当時の適用内容であり、お客様の車両・登録時期によって適用される制度と税額は変わります。最新の適用可否は、お見積り時に登録先の運輸支局・自治体の基準にもとづいて個別にご確認します。当社は税務の専門家ではないため、確定的な税額の保証はいたしません。
クラシックなアメ車のV8は、燃費が一桁ということも珍しくありません。EV化すると、この支出が家庭の電気代に置き換わります。家庭用200V電源で6〜7時間で満充電という条件は、夜間に充電しておく使い方と相性がよい設計です。
EV化の工程では、腐食した部品を新しいものに替えるか、代用品を見つけるか、特注で作ることになります。結果として車の中身が新しくなるため、EV化した後の整備の負担は大きく下がります。年間で数十万円から百万円近い維持費がかかっていたクラシックモデルのオーナー様にとっては、日常が変わる部分です。
※ 駆動用バッテリーは消耗品です。使用年数・充放電回数に応じて容量は低下します。将来的な交換費用については、お見積り時に想定をお伝えします。
06 / Cost
Q. EVコンバートはいくらかかる?
「一律いくら」とは申し上げられません。ベース車両の状態・必要なバッテリー容量・レストアをどこまでやるかで、金額は大きく変わるためです。一般に旧車のEV化は数百万円規模からと言われますが、当社では現車を確認したうえで、内訳の分かる見積書をお出しします。ご相談とお見積りは無料です。
金額を決めるのは、次の3つです。ここを一緒に整理するところから始めます。
A
ベース車両の状態
これが最大の変動要因です。フレームや足まわりの腐食、配線の劣化、ブレーキの状態。EV化の作業以前に「直さないと進めない箇所」がどれだけあるか。同じ車種でも、個体によって金額は変わります。
B
必要な航続距離
どのくらい走りたいかで、積むバッテリーの量が変わります。第1号機は40kWhで200km前後。近所を流すのが中心なら容量を抑えられますし、増設すれば伸ばせます。バッテリーは費用にも車両重量にも直結する部分です。
C
レストアをどこまでやるか
駆動系だけを入れ替えるのか、外装・内装・足まわりまで手を入れるのか。第1号機も、まず車検に通る範囲で仕上げ、その後1年ほどかけてレストアを進める計画で走らせています。一度に全部やらないという選択もできます。
第1号機に、実際いくらかかったか
約1,600万円です。(ベース車両代を除く/代表・若尾が取材で公表した実費)「安く見積もって1,600万」——これがプロトタイプ第1号機の現実です。ここには、研究のやり直し、国内基準に合わせるための部品総入れ替え、ワンオフ製作、そして車検を通すまでの試行錯誤が全部入っています。
ただし、この金額がそのまま次の1台の見積りになるわけではありません。第1号機は「日本の基準でEVコンバートを成立させられるか」を確かめるための車で、二度と繰り返さずに済む費用が多く含まれています。一方で、価格が読みにくい理由も正直に申し上げます。EV関連の部品は価格の変動が大きく、EVの登録基準も年に一度見直されます。だからこそ、現車を見ないまま概算をお伝えすることをしていません。
目安として代表はこう表現しています——「良いコンディションのインパラを1台買うのと同じくらいはかかります」。出典=アメ車ワールドによる取材動画(2023年10月14日公開)。
EVコンバートの費用は、その時点だけを見れば決して安くありません。ただし、この工事では腐食した部品が新しいものに置き換わり、壊れやすいエンジンまわりが車から無くなります。かかるお金の性質が、「毎年出ていく維持費」から「一度きりの投資」に変わる——これが、長く乗り続けたい方にとっての本質的な意味です。
※ 補助金について:改造電気自動車に対する国の購入補助制度はありません。自治体によっては独自の補助を設けている場合がありますので、お住まいの自治体の制度をご確認ください。当社は制度の適用を保証するものではありません。
車種・年式・走行距離と、外観・エンジンルームのお写真を数枚いただければ、その場で概算の方向性をお伝えできます。「まだ迷っている段階」で構いません。
07 / Legal
Q. EVコンバートした車は、公道を走れる?
走れます。ただし、書面審査と構造等変更検査に合格することが条件です。合格すると、車検証の燃料の種別が「電気」に変わります。逆に言えば、この検査を通せない改造では公道を走れません。ここが、EVコンバートで最も専門性を要する部分です。
あとづけ屋は、研究の開始からおよそ3年をかけてこの事業を立ち上げました。2022年9月にEVコンバート事業部を発足。国土交通省への許認可の取得申請から着手し、並行して「ものづくり補助金」を申請して開発費の一部を確保し、プロトタイプの製作に入りました。
途中、当初採用しようとしていた米国製EVプラットフォームが国土交通省の基準に合わず、国内では許認可が下りないと判明。急遽、国産のモーターほか日本の基準に適合する部品構成へ変更しています。EV化に必要な技術そのものは変わらなかったため、設計を組み直して進めました。
そして2023年9月7日、3ナンバーで車検に合格。事業の発表は同年11月15日です。
構造等変更検査を受けたのは横浜の運輸支局でした。国内に前例データのない車です。検査には4人がかりで対応いただき、体感として通常の3倍は厳しく見られました。
通せた理由ははっきりしています。3Dスキャンのデータを提出し、その通りに作ったからです。図面と現物が一致していれば、審査は前に進みます。いちばん苦労したのは制動性能——現在の基準の停止距離に、60年前の設計を合わせ込む作業でした。
そしてもうひとつ、意外に大事な事実があります。大変なのは最初の1回だけです。構造等変更で登録した後は2年車検になり、2回目以降は普通の車と同じ継続車検になります。
日本には、米国のSEMAのような力を持つ自動車パーツの業界団体が存在しません。そのため、改造という行為そのものに危険なイメージが広がってきました。
私たちは、そこに一石を投じたいと考えています。手順を踏み、基準に適合させ、検査を通す。それができれば、旧車を残すための正当な手段になります。第1号機で許認可・補助金・車検までを一通り経験しているため、進め方について具体的にご説明できます。
※ 手続きの内容・必要書類・審査の可否は、車両と管轄の運輸支局によって異なります。個別の車両については、お見積り時にご説明します。
2022年9月
EVコンバート
事業部を立ち上げ
2023年6月
ものづくり補助金
交付決定
2023年9月
第1号機
3ナンバーで車検合格
2023年11月
事業として
正式発表
08 / Compatibility
自家用車のAセグメント(全長3,750mm以下)からFセグメント(5,000mm以上)まで対応しています。中心となるのは旧いアメリカ車のクラシックモデルですが、アメ車以外もお受けしています。
GMのフルサイズ、いわゆるBボディ/Aボディ系は、登録できる年式であれば全般に対応可能です。インパラ、ベルエア、キャデラック、サバーバンといった車種のご相談を実際にいただいています。
上記以外の車種もご相談ください。判断できるかどうかは、現車を見ないと分からない部分が多くあります。
すべての車をEV化できるわけではありません。次のような場合は、EVコンバートをおすすめしないことがあります。
できないものを「できます」とは申し上げません。その代わり、EV化以外の選択肢——レストア、駆動系の整備、内装のリフレッシュ、ナビの現代化など、その車を長く乗るための別の手も一緒にご提案します。
09 / Process
EVコンバートは、短期間で終わる工事ではありません。だからこそ、最初の相談の段階で「何にどれだけかかるか」をはっきりさせます。
ご相談(無料)
LINEまたはお電話で、車種・年式・走行距離と、外観およびエンジンルームのお写真をお送りください。この段階で費用は一切かかりません。「EV化すべきかどうか」から一緒に考えます。
現車確認
実際の車を拝見します。フレーム・足まわり・配線・ブレーキの状態を確認し、EV化が可能か、どこまで手を入れる必要があるかを判断します。ここで初めて、現実的な話ができるようになります。
お見積り・仕様のご相談
必要なバッテリー容量、レストアの範囲、工期を詰めて、内訳の分かるお見積りをお出しします。ご予算に応じて「今回はここまで、次の機会にここから」という段階的な進め方もご提案できます。
設計
エンジンベイやバッテリーの搭載位置を実測し、その車に合わせてモーターマウント・バッテリーケース等を設計します。既製キットの流用ではなく、その1台のための設計です。
製作・施工
エンジン・燃料系・排気系の撤去、モーターとバッテリーの搭載、配線、制御系のセットアップ。並行して、必要な部品の交換・製作を進めます。進捗は写真でご報告します。
検査・登録
書面審査と構造等変更検査を経て、車検を取得します。合格すると、車検証の燃料の種別が「電気」に変わります。
納車・その後
お渡しして終わりではありません。充電のしかた、日常の点検、気をつけていただきたい点をご説明します。その後の整備・追加のレストアも継続してお引き受けします。
10 / Honest Talk
良いことばかり書いてあるページは、信用しないほうがいいと思っています。ここには、私たちが実際に経験した難しさを書きます。
1. あの音と振動は、戻ってきません
V8のサウンド、アイドリングの鼓動、アクセルを踏んだときの排気音。これらはEV化すると失われます。音こそが愛着の中心だという方には、EVコンバートはおすすめしません。エンジンを維持整備するという道のほうが正しい選択です。
2. 工期は長く、部品探しが大半
作業のうちEV化そのものより、腐食した部品を新しくする・代用品を見つける・特注で作るという工程に時間がかかります。第1号機も、レストアは車検取得後に1年ほどかけて進める計画で走らせています。
3. 充電環境が要ります
家庭用200V電源で6〜7時間で満充電という設計ですが、そのための充電設備がご自宅に必要です。設置できるかどうかは、EV化を決める前に確認すべき条件です。当社はEV充電器の設置工事にも対応しています。
4. バッテリーは消耗品です
駆動用バッテリーは、使用年数と充放電回数に応じて容量が落ちます。永久に同じ性能ではありません。将来の交換をどう見込むかは、最初のご相談で必ずお話しする項目です。
5. 元に戻すのは簡単ではありません
降ろしたエンジンを保管しておけば理論上は戻せますが、実際には相応の工事になります。EV化は、その車の方向性を決める判断です。迷いがある段階で無理にお勧めすることはありません。
6. 数をこなす仕事ではありません
1台ごとに設計から入るため、年間にお受けできる台数は多くありません。着手からお渡しまで、半年から1年はかかります。ご相談の順にお話を伺い、着手時期も含めて正直にお伝えします。作業ができる技術者の数がそのまま上限です。
7. ブレーキで充電はできません
最近のEVにある回生ブレーキ——減速したぶんを充電に回す仕組みは、第1号機には積んでいません。「EVだから何でも今の電気自動車と同じ」ではないという点は、先にお伝えしておきます。
8. 価格が読みにくい分野です
EV関連の部品は価格の変動が大きく、登録の基準も年に一度見直されます。だから現車を見ずに概算を申し上げることをしていません。「だいたいいくら」と即答する業者があれば、その根拠を確かめてください。
11 / FAQ
12 / Contact
その車を、まだ手放さなくていいかもしれません。
EV化すべきかどうかも含めて、一緒に考えます。写真を送っていただくだけで結構です。ご相談・お見積りは無料です。売り込みはいたしません。
お伝えいただきたいこと:車種/年式/走行距離/現在の状態/外観とエンジンルームのお写真
あとづけ屋(東京都杉並区本天沼1-1-15-1F)
営業時間 11:00-18:30/火曜・水曜定休
EV充電器の設置工事、旧車のレストア、内装カスタム、カーナビの現代化もあわせてご相談いただけます。